カコケイ = ラヴァーズ

断ち切り方 10 ページ10

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｢龍斗｣

｢？珍しいね、どうしたの｣

｢あの…そのね、｣








昼休み、ご飯もそこそこに次の授業の予習をしていると、席の前にAが立つ。






…？

飛び跳ねた心臓を押さえ込んで 冷静を装った。

Aはもじもじと目を泳がせながら、何かを伝えようとしている。… ベリーキュート。









｢ゆっくりでいいよ｣

｢…LINE、｣

｢うん？｣





｢ブロ解したから、それだけ。｣








…ん？

俺の返事を待たずに友達の元へと帰っていったA。




急いでLINEを開き スタンプを送ると、幾ら待ってもつかなかった既読がつく。

もしかして、と思い Twitterを開くと、こっちも見れるようになっていた。









｢…既読がこんなに嬉しいなんて……！｣






なぞの感動を覚えながらもブロックされていた間のツイートを遡った。



…2ヶ月で15ツイートか。

おお、ミッキーみたいなお団子してる。可愛い。









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｢作間ぁ、次移動教室だぞ｣

｢え？…もうそんな時間か｣








友達に声をかけられるまで、スクロールする指がとまる事はなかった。


どういう風の吹き回しかは知らないけど、嬉しいからなんでもいいや。





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