カコケイ = ラヴァーズ

断ち切り方 08 ページ8

. Soya






｢おはよ〜う｣

｢おはよ。課題やってきた？｣

｢もちろん！｣







下駄箱で作ちゃんと合流し、教室にむかう。

別々のクラスだから途中で別れるけど この時間は作ちゃんのAとの近況を聞く時間だ。









｢で？いつもの聞かせてよ｣






何故かテンションが高くいつもの発作を起こしている作ちゃんに聞いてみると、

いつもは '龍我と楽しそうに話してた' とか、'先生に当てられて困ってた' みたいな遠くから眺めていた話だったのに、今日だけは違った。









｢昨日ね、一緒に帰ったよ｣

｢え！？｣



｢聞いたらガリさんが言ってくれたんだってね。ありがとう｣








…俺そんな事言ったっけ？

頭をフル回転するも、やっぱりそんな事を言った覚えはない。




…… さては、









｢A 髪の毛いじってなかった？｣

｢くるんくるんしてたよ｣

｢やっぱりね、｣









幼馴染みだから知っている。


Aは嘘をつく時や、やましい事がある時 髪の毛をいじる癖がある。









｢そういえば、なんであんな時間まで学校にいたんだろう？｣









…あいつ、俺の名前使ったな？

一緒に帰りたいなら素直にそう言えばいいものを、わざわざ 蒼弥が〜って言い訳したんだろう。









｢…作ちゃんって意外と鈍感？｣

｢え！そうかなぁ…｣









Aに会ったら一発喝を入れなきゃね、




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