カコケイ = ラヴァーズ

断ち切り方 06 ページ6

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｢龍我くん、この前の話なんだけどね？｣

｢うん！俺はいつでも大丈夫だよ｣









｢…ガリさん｣

｢なにその目 笑｣








俺達の目線の先には 仲良さげに話すAと龍我



目にわかるくらい距離の近づくふたりに、
モヤモヤとしたわだかまりが胸の中に広がる。









｢…作ちゃんさあ、振られた理由に心当たりない？｣

｢ないからこんなにモヤモヤしてる｣

｢よーく思い出してみなよ｣

｢…分かんない。 聞き出せたの？｣

｢無理やり吐かせた｣









心当たりなんて、ひとつもない。

Aが嫌がる事は一切しなかったし 夜遅くでも呼ばれたら駅まで迎えに行っていた。





自分的には 尽くしていた…つもり。









｢いや〜、理由聞いた時不覚にも可愛いと思ったね。｣

｢気になる…教えてよ｣

｢作ちゃん聞いたら倒れちゃうかも｣

｢ガリさん！｣






｢じゃあ ひとつだけヒント。

もう少しワガママになってもいいかもね、とだけ｣









散々俺の反応を楽しんだガリさんは、結局 教えてくれずに自分の教室に帰っていった。


…ワガママって。なんのヒント？









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・ ちょっと過保護だったかもしれない

・ １回だけLINEの返事を催促した


・ ──────






ガリさんの言うヒントは全く分からないけど、

ノートに心当たりのある行動を書き起こし、放課後考える事にした。…はやく見つけなきゃね。









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