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それから慊人は誰よりもAに心を許し、よく懐いた
〜慊人 部屋〜
慊人「ねぇ、A?」
『なに?』
慊人はAの膝に頭をあずけながら声をかけた
慊人「僕の事好き?」
Aは慊人の言葉に驚いた
『どうして?』
Aは優しく慊人に問う
慊人「質問してるのは僕だよ。僕の事好き?」
『もちろんだよ。私はね、慊人。
貴方のことを妹のように思っているの。
慊人は私の可愛い妹だと、胸を張って言いたいぐらいよ?』
慊人「Aの妹・・・?」
『うん。慊人はいや?』
慊人「ううん。僕もAがお姉ちゃんだったら嬉しいよ。」
『ありがとう。』
・・・・・・。
『どうして慊人は私なんかをそばに置いてくれるの?』
『私は、人魚憑き なのに・・・』
慊人「分からない。記憶の中では拒絶しているのに、どうしてか分からないけど、僕の心はAといると落ち着くの。」
『そう・・・。慊人、私の事は嫌ってもいいから、どうか・・・
どうか自分や、貴方の大切な人だけは嫌わないで、守ってあげて?』
Aは切なそうに慊人に言う
慊人「どういうこと?」
『ううん。何でもないよ。』
慊人「ねぇ、A。」
『今度はなーに?』
慊人「もし僕がAに酷いことをしても、酷いことを言っても、Aは僕の事好きなままでいてくれる・・・?」
『そうだね。慊人に言われたらまず悲しいけれど・・・。もしそれが慊人本人の本心じゃないと思えば許すし、貴方を好きなままでいるよ。』
慊人「そっか・・・」
慊人はそれだけ言い、Aの膝で寝てしまった。
その数時間後、Aは寝ている慊人を起こさないように、自分の膝から外し、毛布をかけて部屋から出た。
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リリア - オリフラたってますよ〜! (2023年3月8日 3時) (レス) id: b40822bf8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ワッフル魔神 | 作成日時:2023年3月7日 8時