私を見つけて 2【フルーツバスケット】 (ページ42)

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紫呉「自分を好きになってくれないから殴るとか、どんだけ子供なの?少なくとも、
そんな奴にはAは好きにならないよ。」

紫呉「二度とAの前に現れるな。」

紫呉は更に睨みを利かす

男子「す、すみませんでしたー！」

男子は紫呉に脅えながら走っていった

紫呉「A大丈夫?」

そう聞いた紫呉の顔はいつも通り優しい顔だった

『うん･･･ありがとう』

Aもそれに答えるように微笑んだ

紫呉「じゃあ、帰ろっか。はとり達は先帰っちゃったし。」

『え、そうなの?』

紫呉「Aがなかなか戻ってこなかったから僕が見に行くって言って2人を帰したの。」

『そうだったんだ･･･ごめんね?』

紫呉「全然〜。寧ろ間に合って良かった。
もしAがアイツに殴られてたら僕は･･･」

そう言うと、突然紫呉は言葉を止めた

『紫呉? どうしたの?』

紫呉「･･･いや、なんでもない。早く帰ろ」

紫呉はそう言ってAに笑いかけた

『うん･･･』

Aは不思議な感覚がした。

紫呉を見るとドキドキして、助けてくれた時にもずっと心臓がうるさかった。

Aはこの感情が分からなかった。

その日から Aと紫呉は前よりも距離が近くなり、二人でいることが多くなった。