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紫呉「もしあの時、僕が君に声をかけられたら・・・今頃、こんなことにはならなかったのかな。」

紫呉「もし、願いが叶うなら、もう一度君の隣で笑い合いたい。」

チュッ

紫呉はそっとAの唇にキスをした




それからAはなかなか目を覚まさなかった




Aが目を覚ましたのは次の日の夜だった


『ん・・・』

紫呉「あっ、起きたの?」

『し・・・ぐれ・・・』

紫呉「大丈夫? 気分悪くない?」

『へーき』

『・・・・・・夾は?』

紫呉「大丈夫だよ」

『そっか、そっか・・・。よかった・・・』

Aは噛み締めるように微笑んだ

『やっぱり透はすごいね。
どんなに凍った心も優しく溶かしてくれる。』

紫呉「・・・・・・。」

紫呉「僕は、あの時自分がすごく情けなかった。Aを助けられなかった自分が。本当にごめん。もう遅いことはわかってるけど。A、ごめんね」

紫呉はAを見てそう言った

『違うよ。』

紫呉「 えっ・・・」

『あれは紫呉が謝ることじゃない。
確かに私は普通の人とは、皆みたいな十二支とは違う。
あの時は、自分の事を受け入れることに必死で、ずっと自分で言い聞かせてきた。
「これが私なんだ」って、「受け入れなきゃ」って、そうしないと 誰も私を見てくれない気がしたの。』

『それに謝るべきは私だ。
私は紫呉に酷いことを沢山言った。
紫呉が今私とこうやって話してくれている事自体不思議だよ。どうして紫呉は、あんなに酷いことを言った私とこうやって話してくれるの?』

紫呉「それは Aが・・・」



誰よりも "大切" で、誰よりも "好き" だから・・・




でもきっとそれを伝えるのは今じゃないから、

いつかこの思いをもう一度Aに伝えられる日が来るように・・・

今は祈ろう

『紫呉?』

紫呉「・・・・・・。僕らの仲じゃないか」

『・・・そうね!』

Aは紫呉に笑顔を向けた

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リリア - オリフラたってますよ〜! (2023年3月8日 3時) (レス) id: b40822bf8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ワッフル魔神 | 作成日時:2023年3月7日 8時

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