言うこと聞きなさい！5【梅原裕一郎】〜完結〜

240 ページ46

.




事務所に着くと社長室に案内されコンコンとノックをしてからドアを開けた
中に入ると裕もいて少し驚いたが平然を装って中に入った




貴方「失礼します」

「あ！堀井さん〜！」

貴方「お久しぶりです。今日はどういったご要件で…？」

「実は…」




同じくマネージャーである佐藤さんが早速説明をしてくれたがまさかの内容に頭を抱えた

私がマネージャーを辞めた後佐藤さんが裕のマネージャーを引き継いでくれたらしいんだけど話によると裕が全く言う事を聞いてくれないらしい…

頭を抱えつつ裕に目を向けるとツーンとそっぽを向かれてしまった
はは…懐かしいなこの感じ…




社長「梅原さんは君の言う事しか聞いてくれないみたいだね」

貴方「申し訳ありません…！」

社長「だからもう一度君に梅原さんのマネージャーを引き受けて貰えないかと思っているんだ」

貴方「！」




まさかの社長の言葉に顔をあげるとニコリと微笑んで首を傾げていた




社長「どうかな？」

貴方「っ…よろしくお願いします！」

社長「こちらこそ。またよろしく頼むよ」

貴方「はい！」

社長「交際は自由にしていい。ただし！秩序は守るように。いいね？」

貴方「はい！ありがとうございます！」

社長「早速今日からお願いしていいかな？この後番組にゲスト出演だったね」

梅原「はい」

社長「いつものような不謹慎な発言は控えるように。堀井さん、見張りよろしくね」

貴方「はい！」




元気よく返事をして社長に頭を下げ裕と部屋を出て早速収録スタジオに向かった
裕を車に乗せた所で少しだけ怒った顔で裕を見つめた




梅原「なんだよ」

貴方「なんだよじゃない。マネージャーの言う事聞かないとダメじゃん！」

梅原「聞いてる」

貴方「聞いてなかったでしょ。まったく…」




でも…きっと私の為なんだよね。
私が戻って来れるようにわざとそうしてくれたんでしょ？本当にもう…笑




貴方「ありがとうね」

梅原「別に」




ほんと、裕には適わないよ。
感謝してもしきれない。て頼りっぱなしじゃダメだ
せっかくまたマネージャーの仕事ができるんだ
今度は失敗しない。裕のためだけじゃない、事務所のためにも。




.

241→←239

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す