言うこと聞きなさい！5【梅原裕一郎】〜完結〜

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貴方side




ライブ当日、行くか迷ったがせっかく裕が招待してくれたのだからと思い行く事にした
それに裕がちゃんと仕事をこなせているか気になっていたから…
少し見に行くくらいなら許してくれるよね…？
けど裕に貰った席に座る勇気は無かったからそれとは別で自分でチケットを用意した

運がいいのか悪いのか、席は後方の方だった
SolidSのライブはトロッコとかは無いから後ろにいれば気づかれる事はないだろう
でも念の為マスクとサングラスはしておこう




「楽しみ〜！私梅原さんに会うの初めて！」

「生の梅原さん絶対かっこいいよね！」




そんな声に自然と頬が緩んだ
裕を褒められる事が私にとっては何よりもどんな事よりも嬉しい事だ




「熱愛報道あって辞めちゃったりしないか心配だったけど本当に良かった…」

「本当…梅ちゃんがいなくなったら私生きていけないもん…」




彼女達の言葉に申し訳ないとは思いつつ聞き耳を立ててしまった
私の身勝手な行動で沢山のファンを傷つけてしまった。彼女達もその内の1人だ




「でもさ、私は彼女いてもいいと思う！」

貴方「！」

「正直ちょっとショックな気持ちはあるけど悪い事してる訳じゃないし梅ちゃんも1人の人間だもん」

「そうだよね。それに週刊誌の梅ちゃんの笑顔やばいよね！」

「わかる！好きな人の前ではあんな幸せそうに笑うんだってキュンキュンしちゃった！笑」




そんな会話に罪悪感や嬉しさで胸がいっぱいだった
泣いちゃだめだ…今日はただのファンとしてライブを楽しむって決めたんだから。




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