俺と彼女の親密度。 ページ9
「てか、お前はどんな奴だったらAにふさわしい男だって認めんだよ」
梅原を睨むと少し考え込んで、にっこりとした笑顔で言った。
『どんなときでもAの側から離れない人かな』
「お前それ世間ではストーカーって言うんだぞ」
『そういう意味じゃなくてAがどんなピンチでも見捨てずにたとえ世界の果てまでも守っていくようなやつだよ』
「それはかっこよすぎるな」
『だろ？』
「じゃあ、お前自身もそういう奴だったのか？」
『俺は…』
また梅原は辛そうに俯いた。
「なり損ねたんだ」
「は？」
『いつでもあいつのヒーローでいようとかっこつけて彼女を守りきれなかった』
梅原の目には辛さや諦めの心情が伺えた。
「お前そこまで言うんならもったいぶらないで言えよ」
『俺が認めたらね』
到底そんな日が来るとは思えないのだが。
数日後、学校は夏休みに入ったが、夏期講習があり止むを得ず学校に行くことになった。
今までの俺なら嫌々行くことになっていたが、今回は違う。
なんたってAがいるのだ。
夏休みにも会えるなんてむしろ祝福モードだ。
『おい、顔緩んでんぞー』
「って、お前いんのかよ！！」
「言っただろ？Aと俺は一心同体だって」
いや、聞いたことねーよ。
「増田くん、おはよう」
『ほら、お前の女神が来たぞ』
もうこいつのことは無視しよう。
「おはよー」
「増田くん、これ」
俺に渡されたのは可愛くラッピングされたショッピング袋みたいなものだった。
「何だこれ？」
「この前の水族館のお礼。手作りなんだけどカップケーキ作ってみたの」
てっ、てっ、てっ、手作りいいぃぃぃ！？！？！？
手作りなんて小学生の頃、友チョコとしてもらったことした覚えがない。
まさかAにもらえるなんて…。
『おい、超キモい顔になってんぞ』
キモいとかどうでもいい。
Aから手作りお菓子をもらえるなんて…。
「あ、増田くんってもしかして手作りとか食べれない人？だったらすぐ買うから…」
俺は俺から奪い返そうとするAの手を思わずぎゅっと握ってしまう。
「そんなことない！すっごく嬉しい！！」
「あ、そう…？」
『キモいぞー』
幽霊の野次なんか気にせず、俺はニヤニヤとラッピング袋を見つめていた。
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モカ(プロフ) - 梅ちゃん、幽霊か･･･絶対イケメン幽霊！！梅ちゃんとだーます、掛け合いが想像しやすい話で、面白いかも (2015年12月26日 21時) (
レス) id: 8d41d46481 (このIDを非表示/違反報告)
21ライアザ - 梅ちゃんがかわいい!! (2015年6月4日 21時) (レス) id: 7a60cc3979 (このIDを非表示/違反報告)
どきん。(プロフ) - 梨々香▲▲ゆっきーは私の嫁(。・ω・。)ゞさん» すいません(^^;)テスト前なので全然更新できなくて…テスト終わったら必ず更新します！コメント本当に励みになります(^^♪ (2015年5月24日 0時) (レス) id: 4d27ec68a3 (このIDを非表示/違反報告)
梨々香▲▲ゆっきーは私の嫁(。・ω・。)ゞ(プロフ) - どきん。さん» まっすーが可愛いすぎてヤバイです！！更新ファイトです (2015年5月20日 22時) (レス) id: ffb1fc6dea (このIDを非表示/違反報告)
どきん。(プロフ) - あいなさん» ありがとうございます！増田さんの愛が深いので楽しいですよー(^-^)/ (2015年5月6日 18時) (レス) id: 4d27ec68a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どきん。 | 作成日時：2015年4月28日 16時
