夜空に誓う (ページ5)

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蓮「もう大丈夫？？」

「ん、平気。母さん心配するから戻ろう？？」

蓮「うん」

「母さんに絶対言わないでよね？」

蓮「分かったよ」

兄ちゃんと病室に戻るまでの無言の時間がすごく長く感じた

母「遅かったね！！！」

蓮「しゅんが迷ってるからさ！！」

母「しゅんちゃんは優柔不断だもんね！！昔から」

「・・・るさいな」

母「雨やんだからそろそろ帰りなさい？？」

蓮「そうだな！！！しゅん！帰るか！！！」

「ん」

母「れんちゃん？しゅんちゃん？暖かくして寝るんだよ？」

「分かってるよ」

蓮「母さんもね？」

病院を出て兄ちゃんが持ってきてくれた傘を受け取った

蓮「発作起きたばっかりだしタクシーで帰ろうか」

「タクシー高いからいいよ」

蓮「良くない！！！免許やっぱり取ろうかな？」

「駅まで歩こうよ」

蓮「そうだ！！！」

人の話聞かずにスマホ取り出して誰かに電話する兄ちゃん

蓮「もしもし？？ごめんな、あの頼みたいことあるんだけど・・・今母親の病院来ててさ！！弟が体調悪くて・・・うん・・・今度メシおごるから迎え来てくんね？？？うん・・・サンキュ」

「誰？？」

蓮「同じ大学の康二！！お前も知ってるだろ？？」

康二くんは何度か家に来てるし兄ちゃんと同じ医大生。

申し訳ない・・・

20分くらいしてから夜だって言うのにすごくテンションの高い康二くんが来てくれた

康「はいはいはい！！！こんばんわ！！！！駿佑！！久々やな！！！乗って！！」

「すいません・・・ありがとうございます」

康「ええねんええねん！！！！」

蓮「康二！！ごめんな？？ありがとう」

康二くんの車に乗り込んで帰路につく。

明日は晴れるといいな。