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5話 ページ6

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「Aおつ〜」

「硝子、みてみて!また灰原氏から貰っちゃった!」

「あいつも懲りないよね、ほんと」



夕飯も風呂も終わった私たちはAの部屋に集まって今日の戦況報告をする。
日課ではないけど割と頻繁に集まっているとは思う。



「どう?」

「・・・いや、わかってる。その、普通ね。そう思うのは普通だから。別にその私に変なこだわりがあるだけだから!夏油くんは全然悪くないから!!」

「すごい言い聞かせるじゃん。ウケる」

「・・・大丈夫大丈夫。夏油くんは優しくて強くてイケメンであることに変わりはないから」



夏油は直接的に何か言ったわけではない。
しかし、恋人ならいいんじゃないかという至極真っ当な答えに動揺するあたり、二人は無理だろうなと改めて実感する。



「まだ諦めないの?」

「諦めないよ!!夏油くんは一般的なことを言っただけだし!」

「でもさ、付き合ってから”普通だよね〜”っつってそういうことになったらどうすんの」

「それは、その」



まったく、諦めの悪いやつだ。柄じゃないことは承知の上でもう一踏ん張りしようかな。
だって、Aが泣いて別れるなんて姿は絶対見たくないから。



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作者名:梅昆布茶 | 作成日時:2023年9月1日 19時

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