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33話 ページ34

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「これでいいかな。よし!あれ、携帯携帯・・・」



今日は小中の友達が東京まで遊びにきてくれる。
遊びにくるといっても大学のオープンキャンパスに行くついでらしいけど。

まあでも、いつもよりおめかししてシティガールのなんたるかを見せつけてやろうと思ってるわけだ。



「あ、A〜。どしたのカワイイ格好しちゃって」

「河井だけにっつってね」

「はいはい。で、なんかあんの?デート?そりゃないか」

「や〜ね奥様、旧知の友とデートでしてよ」

「あらそれは失礼いたしましたわ」



バッグを持って部屋を出ると硝子に会う。本当に硝子とは毎日会ってる。
ごじょると夏油くん以上に会ってるから、今じゃ家族より家族みたいな存在だ。



「待ち合わせまで時間あるんだけど何したらいいと思う?」

「携帯のソリティア」

「もうやり尽くしちゃったよ。携帯買ってどんだけ経ってると思ってんのさ」

「ごもっとも」



とりあえず硝子は朝ごはん食べたばっかなのにもうお腹が空いてるらしいから食堂に向かう。
寮を離れると、一向に終わる雰囲気のない夏の暑さがもわっと押し寄せてくる。秋に失踪届を出したい。



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作者名:梅昆布茶 | 作成日時:2023年9月1日 19時

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