32話 ページ33
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「ねえ考え直してみない?Aにはもっと素敵な人がいるって」
「私は夏油くんだから好きになったんです」
「あ〜この純情をアイツにくれてやるには勿体なさすぎる」
「それにAにはもう一つ問題があるしねー」
「え、問題って?」
私の諸事情について歌姫先輩に話すと、先輩はどえらい顔をしていた。そしてヨシヨシと頭を撫でてくる。
歌姫先輩は私のことを何かにつけて子供扱いしてくるから参ってしまう。
「一年人生経験が長い歌姫先輩からアドバイスとかないですか?」
「え〜そんな深刻な話は聞いたことないもの。うーんそうねえ」
「私も色々考えたんですけど全然思いつかないので一年人生経験が長い先輩のご意見賜りたいです」
「ちょっと〜!二人してプレッシャーかけないでよ!」
そう言いながらも先輩はちゃんと考えてくれてるようで本当に優しいと思う。
硝子がこっそりと携帯を構えて自撮りした写真を送ってもらう。いや先輩も硝子も可愛すぎて悶絶するわ。
「あ、思いついた!」
「お!と言いますと〜!」
「恋愛系の作品を軽いのからもう一回見てみるのよ!克服できそうじゃない?」
「確かに・・・完全に灯台下暗しですね」
「あーご期待に添えたようでよかった」
私は元々恋愛モノは普通に好きだったんだからリボンレベルのやつから見ていけばなんとかなるかもしれない。硝子も”それいいじゃん”と乗り気だから今度それっぽい漫画を借りてこよう。
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作者名:梅昆布茶 | 作成日時:2023年9月1日 19時