30話 ページ31
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「やばいやばいやばいよ硝子ォォォ!!」
「前にもこんなんあったな。今日はどした」
「あっえっと、うわぁああ」
「うんまず落ち着こうか。はいコーラ」
これを待ってましたと言わんばかりにコーラを一気飲みするとスッと正座する。これはこれで怖い。
そして大きくため息をつくと頭を抱えて話はじめた。
「夏油くんの手に触れてしまった・・・」
「は?え、だってこの前なんか体触られてるじゃん」
「この前は我が命の危機だったからね!?なんかもうそっちのドキドキのせいで記憶飛んだわ」
「でも手はつなげるって」
「それは付き合ったらの話であってただ好きな人というだけの状態で手を触るのはまた別の事案であると私は考えますゆえ」
「ザ・饒舌」
話を聞けば、まず無事お菓子を届けられた点は褒めたいと思う。第一関門突破と言って過言じゃないだろう。
「夕日はずるいっすよ、夕日はぁ」
「なに、白馬の王子様にでも見えましたか?」
「見えたよ!!」
「いや見えたのかよ!それはそれでやばいでしょ。頭の方が」
「あれが王子様以外の何に見えるってのよ」
「え、クズい同級生?」
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作者名:梅昆布茶 | 作成日時:2023年9月1日 19時