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20話 ページ21

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「あ、ごじょるじゃん。一人?」

「おん。早く目ぇ覚めてさ」



朝、教室に行くと同級生の五条悟がすでに来ていた。
ちなみに”ごじょる”は、以前私が五条と悟をごっちゃに呼んでしまったことが由来になっている。



「何してんのー?」

「写真の整理」

「へー意外とマメなことすんのね」



実は携帯の写真フォルダなんてほとんど見ないから気付かぬうちに無駄に容量を食ってることも少なくない。
自分のフォルダも改めて見返していると懐かしい写真が出てきて顔が綻ぶ。



「みてみて!これ私結構気に入ってるんだ」

「え、それ」

「覚えてる?初めて二人で任務行った帰り」

「そんなの気に入ってんの?」

「うん!ごじょるとの距離がちょっと縮まった気がして」

「・・・あっそ」



入学当初の私とごじょるの仲はお世辞にもいいとは言えなかった。
今思えば、私が一方的に彼を遠ざけて知ろうとしなかったことが原因の5割は占めていたんだろうな。



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作者名:梅昆布茶 | 作成日時:2023年9月1日 19時

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