18話 ページ19
.
「Aさ、参考までに聞くけど手は繋げんの?」
「流石にそれは出来るよ〜!」
「うーん。まだ救いはあるかあ?」
「お返しはするから協力してよー!」
どんなに懇願しても硝子はまだ決めかねているようで肯定的な返事はもらえない。
そして、何か思い立ったようにこっちを向く。
「そういえば、そもそもなんでそんなに嫌なの?」
「あ、言ってなかったっけか」
「いや、体の関係のために付き合うみたいな感じが嫌とは聞いたけど。そのきっかけとかあるじゃん」
「それはねえ・・・」
元々、恋愛モノが大好きな方だった。
恋愛モノは多少なりとも大人なシーンが描かれるけど、特別嫌悪感は抱いていなかった。
「小学校高学年ぐらいから男子が過激な下ネタに目覚め始めるじゃん」
「うんうん」
「そっからなんか急に気持ち悪く思えてきちゃって。一切無理んなったのは中二だったかな」
「後天的なアレルギーってことかー」
具体的にいつからかはわからないけど、気づいた時には嫌になっていた。
中三ぐらいが一番ひどかったと思う。キスシーンを想像するだけでも吐き気がしていた。
.
119人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:梅昆布茶 | 作成日時:2023年9月1日 19時