【呪術廻戦】純愛至上主義。 (ページ17)

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１６話ページ17

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それから二人で良さげな物を探しながら店内を彷徨く。安いけど子供っぽかったり、素敵だけど高かったり。
プレゼント選びも楽な仕事ではないなと頭を悩ませていると夏油くんが話しかけてくる。

「Aだったらどれが欲しい？」

「私？うーん、これとか。この辺の色だったらお母さんも使えるんじゃない？」

「ネックレスか。確かにこれなら値段もそんなに張らないな」

「あとは、こっちのピアスとかもいいんじゃない？」

「あ〜。これかこれで迷うなあ」

夏油くんはピアスとネックレスのどっちにしようか考えているようだった。
その傍で暇な私は回転ラック的なアレを回しながらオシャなイヤリングやら髪飾りやらを見ていた。

「それ、欲しいのかい？」

「あ、いや、可愛いなーって思ってただけ！今日は買う予定ないから」

「ふ〜ん。んじゃ会計してくるね」

「結局どっちにしたの？」

「どっちもあげることにした」

お母さんは普段全く会わないのにプレゼントをケチケチするのはいかがなものかという考えに至ったらしい。
できすぎた息子に鳥肌が立つ。私なんて年末帰るのめんどいから今年は学校で過ごすねとか言ってるのに。

「お母さん喜んでくれるといいね！」

「あぁ、そうだね。Aも手伝ってくれたんだからきっと喜んでくれるよ」

「なんのなんの〜。えへへ、またなんか困ったら言ってね！」

こうして私のウキウキワクワク幸せデートは幕を下ろしたのであった。

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