【呪術廻戦】純愛至上主義。 (ページ13)

今日:30 hit、昨日:9 hit、合計:25,909 hit

１２話ページ13

.

「死にさらせやァァァ！！」

「グェェェ」

「元気そうでよかった」

「うわぁ！びっくりした･･･居るなら居ると言いたまえ」

自分の獲物を仕留め終えた夏油くんが少し離れたところから見物していた。
私の役目もこれで最後だから、残るは夏油くんとのウキウキデートだけだ。

「じゃあ行こうか？」

「やったー！終わったー！」

帳からあと数歩で外に出ようという時に、私より前を歩いていた夏油くんがフッと振り返った。
そして、夏油くんがこちらに飛ばしてきた呪霊が目の端を通過したのと、
私が後ろにいた何かに呪具をぶん投げたのがほぼ同時だった。

「ぎょえッ」

「危ないっ！」

「･･･げとう、くん･･･」

バランスを崩して倒れたかと思った。ってか倒れはしたか。
けど、目の前には夜の真っ黒な空なんて見えなくて、夜より真っ黒な制服に身を纏った大好きな人の顔が映った。

「怪我してない？大丈夫かい？」

「あ、うん。ありがと･･･って、アァー！！ごめん、夏油くんホントごめん！！」

「え？」

.