epilogue 7 ページ8
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男子生徒は、ポケットから何かを探る。
変わらず目線が私に向けれているのが、少し居心地が悪くて、早々に屋上を出ようと、
男子生徒の横を通り過ぎようとした瞬間だった。
がしっ。
「・・・」
「・・・っ」
腕を掴まれた。
大きな手が、私の二の腕を掴んでいて、少しだけ痛い。
ロマンチックな展開に見えそうなこの光景も、この痛みでロマンチックもくそもない。
掴まれている腕と、彼の顔を交互に見つめると、彼はポケットに突っ込んでいた手を出して、拳を押し付けてきた。
「ん」
「・・・はい?」
「・・・ん」
???
全くわからない。
「ん」しか言わない、この綺麗な顔が少しだけイラついた。
突き出された拳。
大人しく殴られろということなのだろうか。
そもそも。
なんで知らない人に、こんなことをされているのだろうか。
「あの・・・なんですか」
「・・・ん」
「ん、じゃあわかりません、用事がないなら・・・・」
「これ」
拳がゆっくりとひらいた。
。
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シルビア★姉貴 - もし良ければ…合作しませんか?? (2月27日 12時) (レス) id: b720108b83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅子 | 作成日時:2023年12月28日 16時