ネオシティ２８【流川楓】更新中 (ページ2)

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epilogue 1 ページ2

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・・・始まりは、とても単純だった。

湘北高校に入学し、1年経った時のこと。
私は2年生として毎日同じような学校生活を送りながら過ごしていた時のこと。

1年生にイケメンが入学してきたと、やたら女子たちが騒いでいる男子生徒がいると噂を耳にした。

1年生ってことは年下・・・
こんな学校にもイケメンは入学してくるんだ。ヤンキーしか入学してこないと思ったら・・・

なんて思いながら、中学時代からの友達である由美恵と野次馬感覚でクラスを覗き見しに行った時から始まった。

「・・・どう？(梅子)、見える？」

「んー・・・見えるけど、机で寝てるから顔が見えない」

「あらぁ、残念。せっかくイケメン見に来たのに」

「だねぇ・・・でもあと3年あるから一回は拝めるっしょ」

イケメンがいると噂される1年１０組のクラスには、すでに他のクラスの女子たちがわんさかいて、やっとの思いで見えた風景は、黒髪が机に突っ伏して寝ている姿だった。

イケメン
高身長
バスケ上手
(彼女なし)
(お金持ち)
(喧嘩が強い)

そんな完璧みたいなメンズがいると思って、せっかく来たのに。
多分、最後の方の噂は噂に尾鰭が付いて色々アップデートされたものだと思うけど。

結局、噂のイケメンを拝むことに失敗した私たちは、あっさりと諦めて教室に戻ることに。

もう時間は6時限目。
早く終われと思いながら、由美恵と二人でいつもより長く感じる廊下を歩き出した。

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