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「……今日はAが作ったのか」
「っ!!……びっくりしたあ」

後ろから不意に話しかけられ、肩をびくりと揺らした。
振り返ると、若利くんが少し汗を流して立っていた。

「そうだよ、美味しくなかったらごめんね。はい、お疲れ様」
「嗚呼、有難う」

手渡すと、若利くんはそれを飲み始めた。
「上手いぞ」
「良かった!」
……それにしても、みんなで行ってたのになんで一人で帰ってきたんだろう。
覚くんにでも聞いてみよう。


「マネージャーやってくれるのか」
「うーん、ならないかなあ」
「そうか」

若干悲しそうな表情になった。
……大型犬みたいで可愛い。


「次は何すればいいの?」
「そうだな……。タオルの準備をすればいい」
「あのー、タオルって何処にあるかわかる?」
「嗚呼、ついてこい」


若利くんの後ろを小走りでついていくと、若利くんはこっちを振り返った。
「横にこい」
「うん」




タオルの場所も教えてもらって、後はみんなを待つ。
「あー疲れた!」
「若利クン早すぎでしょ〜」
「お、タオルー」

暫くして、ぞろぞろとみんなが戻ってきた。

私は一人一人タオルを渡していく

「ありがと〜!ね、Aちゃんマネージャーやるの??」
「ううん、しないよ。今日は見学だけ、だった筈なんだけどね……」

あはは、と笑うと覚くんも笑った
「あー、鍛治クンが仕事させたって感じ??」
「凄い、せーかい」
「イェーイ、悟ったり〜〜」

ブイ、とピースサインを私に向ける覚くん。
私は微笑むと、ちょいちょいと肩を叩かれた


「タオルとドリンクありがとな!えーと……文化委員の早乙女だよな?」
「お疲れ。うん、そうだよ」

フレンドリーに話しかけられた。えぇっと……確か
「瀬見くん」
「なんだ?」
「ううん、なんにも」

良かった、合ってた。

それからいろんな人にお礼を言われた。
下級生とか、同級生にも。
コーチもありがとな、って言ってくれたし、鷲匠先生もお礼を言ってくれた。

みんないい人だなあ。

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作者名:まる | 作成日時:2017年8月8日 17時

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