カレカノごっこ3【梅原裕一郎】

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久しぶりの実家。
相変わらず見栄を貼った無駄にデカい家
大嫌いだ







小野寺「お久しぶりです」


貴方「小野寺さん…」


小野寺「ご夕食の準備が出来ています」


貴方「…」







私が産まれる前から住み込みで働いている使用人さん
小さい頃はお兄ちゃんみたいで凄く好きでよく懐いていた









父「食べないのか」


貴方「いりません」


父「そうか」









2人なのにこんな広いテーブルにこんなに距離が遠いなんて…何のために一緒に食べてるの？
バカみたい。









父「明日一緒に会社へ行ってもらうからな」


貴方「どうして今更…！お前みたいなやつに会社を継がせないって言ったのはお父さんじゃない！」


父「継がせるつもりは無い。会社は関谷に継がせるからな」


貴方「だったらなんで…！」


父「結婚後、お前もウチで働いて貰う」


貴方「…」


父「その為に明日は会社で色々と学んでもらうんだ」


貴方「また私を自分のロボットにするんだ…」


父「…」


貴方「っ…」








私の言葉を無視して食べ進めるお父さんに腹が立ちその場から立ち去り自室へ閉じこもった





お父さんなんて大嫌い…っ
いつもいつも自分のいいように私を扱って
私はお父さんの操り人形じゃない！！









裕一郎くん…どうしてるかな
婚約者の話を聞いた時どう思ったんだろう…









貴方「会いたい…」







会いに行こう。こんな所抜け出して会いに行こう
ここにいれば私はまた昔みたいに…
お父さんの思い通りになんてならない！









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