カレカノごっこ6【梅原裕一郎】

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西山side









そろそろAと仲直りするべきだよね
いや、するべきって言うか僕がAと仲直りしたいんだ
Aだってちゃんと意思表示してくれてるんだし
今度は僕から行動しなくちゃ

そう思ってAがいる楽屋へと向かった








「日辻さん！」







廊下を歩いているとAを呼ぶ声が聞こえて咄嗟に身を隠した
こっそり覗いて見てみると数人の女性スタッフさん達がAを囲っていた









貴方「は、はい…何か…？」

「あの…言おうか迷ってた事があって…」

貴方「？」









言いにくそうにしている彼女達にAが首を傾げると眉を雛に寄せてゆっくりと口を開いた









「西山さんが日辻さんの事悪く言ってるの聞いちゃって…」

貴方「えっ？」

「日辻さんがいつまでたっても自分を頼って来るのが正直面倒臭いって…」

貴方「…」









はあ〜…そういう事ね。
もちろんそんな事言ってないし思ってすらない

やる事が汚いんだよな〜。
今の状況を利用して僕とAを引き裂こうってか？


…Aはなんて言うんだろうか。









｢こんな事言いたく無いですけど西山さんとはもう｢それ勘違いですよ！｣…え？｣

貴方｢宏ちゃんは影で悪口なんて絶対言いません！｣

西山「！」








A…

後ろからだからAの表情は見えないけどきっといつものような柔らかな笑顔なんだろうな。









｢え、いやでも…｣

貴方「宏ちゃんは絶対そんな事しませんよ！だからきっと勘違いです！」









どこまでも真っ直ぐなAにクスッと笑ってから身を乗り出した









西山「A」

貴方「宏ちゃん！」

「あ、じゃ、じゃあ私達はこれで…」









僕を見て焦ったような素振りでそそくさと帰っていく彼女達にAは丁寧にお辞儀なんかしていた
まったくどこまで純粋なんだか…笑








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