カレカノごっこ6【梅原裕一郎】

264 ページ24

.








あれからこっそり宏ちゃんの鞄の中にお菓子を入れ続けた









西山「また入ってる」

江口「一体誰が入れてるんだろうね〜？笑」

西山「さあ〜？？誰なんでしょうね〜？」

江口「いひひっ笑」









良かった、バレてない
機嫌直ったかな？謝っても無視されないかな
そろそろちゃんと謝って仲直りしたいな









西山「これ新商品のやつだ！気になってたんだ〜」

江口「へ〜」









やっぱり！宏ちゃんはそのシリーズの物よく食べてるからそうだと思ったんだ

楽屋の隅っこで台本に視線を向けつつ耳は宏ちゃんの方へ向けていた









西山「Aも食べる？」

貴方「えっ」









いきなり普通に声をかけられて驚くと私に手招きをした
どうしようか迷ったけどゆっくり1歩ずつカニ歩きで近づいて差し出されたお菓子を受け取った


ただなんとなく気まづくて目は合わせられなかった









貴方「あ、ありがと…」

西山「どーいたしまして笑」









やっぱり仲直りしたいな
ちゃんと謝ろう。

宏ちゃんは私にとって大事な友達だから
意地になって喧嘩したままなんて嫌だ









.









「ねえ日辻さんと西山さん今喧嘩中なんだって」

「そうそういつも仲良いのに最近全く一緒にいないよね」

「もしこのままなら西山さんに近づくチャンスじゃない？いつも日辻さんが近くにいるから話しかけにくいんだよね」

「確かに！仲直りしなければいいのにね〜」

「あ！いい事思いついた！」







.

265→←263

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す