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12話 ページ13

開始の合図と同時にお兄ちゃんは走り出した。


『置いてかないって言ったの…』


私が言い終わる前に私はお兄ちゃんに引っ張られていた
ていうかこの先真っ暗じゃん。一応懐中電灯あるけど怖い


『ちょ、ちょっと待ってよ』


兎「何だ?」


ピタッ


あっ止まって…


ドンッ


兎「あっ」


お兄ちゃんが急に止まるから勢いで顔面がお兄ちゃんの背中にぶつかった


『いてて…』


兎「ご、ごめんな〜A大丈夫か〜!お兄ちゃんのせい
  でAの顔が〜‼︎」


めっちゃ心配してくれてる


『うん、大丈夫だよ。それよりあの中行くの?』


兎「そうだ!あっちにポイントがあるからな‼︎」


『え、ちょっと怖い』


兎「大丈夫、大丈夫‼︎」


あ、こっちは心配してくれないのね。


『えー』


兎「早く行くぞ!ほら手繋いであげるから、な‼︎」


『うん、分かった。絶対離さないでね』


兎「おう‼︎」


ギュッ


お兄ちゃんに手を繋いで貰ったら少し怖くなくなった。





無事に一つ目のポイントまで辿り着いた。名前を書いて紙を見るとここは私たちが一番乗りだった。


『やったね!早くあと二つも見つけ帰ろ!』


こうなったら怖いのを早く抜け出したい。


兎「そうだな!一位になるぞー」


お兄ちゃんは違うっぽいけどどっちみち早くゴールできそうだからいいか


二つ目のポイントを探していると前から影がやってきて……





えっ………………?




『ギャアアァァァーーー‼︎‼︎‼︎出たああぁぁぁーーー‼︎!!!』
「うあああぁぁぁーーー‼︎‼︎‼︎出たああぁぁぁーーー‼︎!‼︎」






え?今何かもう1人叫んだ?



兎「A、よく見ろ」


西「旭さん、よく見てください」







よく見るとそこにいたのは……












『東峰さんと西谷さん⁉︎』


東「木兎さん⁉︎」


『何だ〜お化けかと思った〜良かったぁ』


東「お、俺もビビったぁ」


『勘違いしちゃってすいません』


東「う、ううん大丈夫」


西「何ビビってるんスか旭さん‼︎早く行きましょこの2人
  に負けちゃいますよ‼︎」


東「え、えぇ」


西「じゃ、2人ともまた‼︎」


兎「またな〜」



東峰さんは西谷さんに引っ張られていった。あっ何か察したはわ。多分私と同じような状況だ



お互い大変ですね……

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作者名:雪千夜 | 作成日時:2022年2月26日 13時

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