誰よりも優しいあなた【Yuta.J】 (ページ28)

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神宮寺side

一条さんのお父さんが帰った後の一条さんの顔忘れもしない

腑抜けの殻みたいな顔だった

一条『明日も早いですし、私この辺でかえりますね。父が申し訳ありませんでした。』

一条さんは俺らに向かって頭を下げた

一条『ごめんなさい。迷惑かけて。それから…ありがとうございます。では…』

岸『待ってください』

一条さんに声をかけたのは岸くんだった

岸『一条さん。俺ら絶対に一条さん必要なんで…だからその…辞めるとか言わないでください。結婚なんてしないでください…。好きでもない人と。あの人の言いなりなったらだめです。俺らに迷惑かけるとか気にしなくていいんで…その…一条さんの幸せになることしてください』

一条さんは肩を震わせていた

一条『岸さん…ありがとう』

震えてる声で言った

そのまま出て行った一条さん

玄『追いかけなくていいの？』

神『今は1人がいいと思う。言いたいこと岸くん言ったし…これから先は一条さんが決めることだし…』

廉『神さ…、前から思ってたけど、まぁまぁ不器用よな。自分のことになると』

神『え？』

廉『人の時はめっちゃ器用に何でもしてくのに、自分のことなったらほんまに不器用。俺がゆーことでもないねんけどな笑』

海『ほんとそれー笑。でもまぁ国民的彼氏感はあるよね。一条さんと話してる時特に～笑』

平『早く一条さんのこと落としてよ。国民的彼氏～』

神『それ名前じゃねーし』

一条さん待っててくださいね。