誰よりも優しいあなた【Yuta.J】 (ページ22)

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神宮寺side

仕事場で見る一条さんじゃなくて、髪の毛も下ろしていて何もセットされてなくて、メイクもほぼしてなくて

そんな一条さんが新鮮で見入ってしまった

一条『仕事以外で会うのって変な感じですね』

神『ほんとっすね。。。俺よくここ来るんです。いつもストレス晴らしに』

一条『まぁ溜まりますよねそりゃあたくさん』

神『ここで発散して、それでまた仕事頑張ろってなるんです。だからここ魔法の場所ですね。俺の』

一条『えらいですね。人に当たらなくて』

神『人に当たってもいいことないんでね』

俺のことえらいってゆーけど、一条さんの方が凄いと思うけどな

俺らに怒ってる時とかないもん
どんなハメ外しても

ミスしても元気くれるし

逆に一条さんがなにか落ち込んだ時俺らは何にもできてない

神『一条さんはなににいつも元気もらってますか？』

一条『…皆さんですね^ ^…やっぱり。5年間ずっと元気もらってます。疲れた時も…みんなの顔思い浮かべると頑張らないとって…キラキラしててもらいたいですから』

えっ…

一条『でも…私…辞めるかもしれません…この仕事』

えっ？

えっ？待って？？

神『どーゆうことですか…』

一条『…歳も歳なので…そろそろ……結婚…して、幸せになりたいなって…』

神『幸せになりたいって言ってるのになんでそんな辛そうなんですか…彼氏いるんですか』

一条『お見合い…ですね。私の実家病院なので…。』

家族の話なんて聞いたことなかった

一条『お見合い…もう決まってるんです。それ受けないと、縁切られちゃうんです笑。まぁ私が、家出て行ったのが悪いんですけど』

無理に笑わないで…

引きつった笑顔が嫌だった

家族の縁が切れるってるどーゆうことなんだろ

神『相手の人知ってるんですか』

一条『知りません。でも…気に入ってくれてるみたいで私のこと…。だからもういいかなって…。』

知らない人に取られるの？

一条さんが…

神『辞めないでください…一条さん…』

一条『このまま一緒にいても私、迷惑かけるだけなので…。神宮寺さん…。私達はずっと平行線なんです。近づきもせず、遠のきもしません。それがマネージャーとアイドルなんです…。』

一条さんの言いたいことなんか分かってる

それでも俺…