誰よりも優しいあなた【Yuta.J】 (ページ19)

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あなたside

家に帰った。明日はオフだからメンバーと会わなくて済む

1人でいるのがしんどかった

私はおばあちゃんのところへ行くことにした

病院ー

201号室っと…

『佐伯陽子』

私のお母さんの方のおばあちゃん

だから私の家族とは関わってないの

おばあちゃんは余命1年

一条『おばあちゃん』

おばあちゃんは振り返った
そして私の大好きな優しい笑顔で

おば『よく来たねぇ～^ ^』

一条『明日お休みなの^ ^』

おば『そうかいそうかい^ ^。会えて嬉しいよ^ ^』

おばあちゃんはひとりぼっちなんだ

おじいちゃんは私の生まれる前に亡くなったって言ってた

お母さんは一人っ子だから私は小さい頃からよくおばあちゃんのとこにお世話なってた

おばあちゃんの家族はもう私しかいないの

おばあちゃんの横に腰かけた

おば『お仕事は順調かい？』

おばあちゃんは私の就職が決まった時1番喜んでくれた

一条『順調だよ^ ^』

おば『。。。その割にはよくない顔してるねぇ…何かあったかい？』

一条『結婚…させられそうなんだ…。』

おば『誰とだい？』

一条『お医者さんと…。次期院長なんだって。』

おば『その人とは会ったことあるんかい？』

一条『ううん…でもね…もう拒否権ないんだ…この件断ったら本当に縁切られちゃうから』

おば『Aちゃん。大事な人いないのかい？…。誰でもいいんだよ。大事にしたい人』

一条『…。わからない』

おば『自分の幸せは自分でしか掴めないよ…おばあちゃんが掴んではやれない。』

一条『どうしたらいいのか分からないの』

おば『近くに頼れる人いないのかい…？一人で何とかしなくていいんだよ』

近くに頼れる人…

おば『おばあちゃん…。Aちゃんが素敵な人と一緒になるまで絶対いなくならないから…1人にならないよ』

涙が溢れてしまった