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俺は気づいたら、君の事を“アイドルの作間龍斗”のファンだ、と思うのをやめてた。
というか、諦めた。無理だった。自分でも気づかないうちに、俺は君の事がどうしようもなく好きだった。ファンとアイドルの垣根なんて、超えてやるって。
花火大会は木枯らしおじさんの家から見たね。
家まで送る時は少し離れて歩いた。一緒に外出したことなんてそれくらいで、デートらしいデートなんか1度だってした事が無かった。
それでも君は、宇宙で1番幸せだって、笑ってた。
君と過ごしたのはたった1年くらいだったのに、そこには色んな君がいて。
｢作間くんと一緒にいれるならなんでもいいよ｣と言った花火大会の日の、君。
今度こそは1人で課題終わらせる！って眠そうな目を擦りながら頑張っていた君。
ライブお疲れ様、って頭を撫でてくれた、君。
痩せなきゃ〜って言いながらケーキを頬張っていた、君も。
宿題が分からなくて、どこか宙を見つめていたこともあったっけ(笑)
……思い出すだけで、笑みが零れる。
笑ったり泣いたり、コロコロ変わる君の表情を見ているのが好きでした。
キスをする度、顔を近づけるとぎゅって目を瞑る力が少し強くて。そんな君の可愛い癖をこっそり見るのも、実は好きだった。
今が1番幸せって笑う君の顔が、愛しくて堪らなかった。
……でも。
君は俺といる時何度か、涙を流した。
君と付き合うことを決めた時、俺も泣いてたから。君が泣いた理由が少しだけ分かる気がした。
終わりが怖かったから。
この幸せな時間には、タイムリミットがあるって。それはどの恋人達にも言えることだけど、僕達のタイムリミットは、前触れのないものになりうるってこと。それが分かっていたから、君は、何度も泣いたんだと思う。
俺もそれが分かっていたから、今まで人と付き合う時は深入りしないようにしてきた。お互い干渉しすぎない関係で、留める。じゃないと終わりが来た時に辛すぎるから。
これからもずっと、そうしていくつもりだった。なのに。
君と会ったのは、俺にとって誤算だった。気づいたら俺は、君を好きになりすぎてしまった。
明日から君のいない日常が始まるなんて、信じたくなくて。
君は眠りについたあと、やっぱり一筋の涙を流してて、僕はそこにそっと最後のキスをした。
部屋を出る前に思ったことは、たったひとつ。
ねぇ、A。
俺といられて、幸せでしたか？
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うめぼしあめ。(プロフ) - わたさん» コメントありがとうございます！実は菜花人気めちゃ高いんですよ……！(笑)菜花みたいな友達いいな〜って思いながら書いてます……！優しいお言葉ありがとうございます、じっくり続き書いていきますのでどうかよろしくお願いします〜！ (2019年10月11日 22時) (
レス) id: 72abe16bad (このIDを非表示/違反報告)
わた(プロフ) - ご無理なさらずうめぼしあめさんのペースで更新されてください！長々と失礼致しました！ (2019年10月11日 3時) (レス) id: 371894a750 (このIDを非表示/違反報告)
わた(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。いつも楽しく読んでいます！特に、主人公ちゃんはもちろん菜花ちゃんがもう愛おしくて愛おしくて、、、（笑）菜花ちゃんにも主人公ちゃんにも作ちゃんにももちろん幸せになってもらいたいです、！更新大変だとは思いますが、→ (2019年10月11日 3時) (レス) id: 371894a750 (このIDを非表示/違反報告)
うめぼしあめ。(プロフ) - りゆさん» なんて心優しいコメント……！！（ ; ; ）そんな風に言って貰えて本当に嬉しいです……なんとか作間くんが戻ってくるまでに書き終えたいと思ってるので頑張ります！！ (2019年10月8日 23時) (レス) id: 72abe16bad (このIDを非表示/違反報告)
りゆ - 1から読ませていただいてます!!あの事件が起こった時はどうしようかと思いましたが、辛いはずなのにまた書き始めてくださってとても嬉しいです!!更新大変だと思いますが楽しみに待ってます！ずっとずっと応援してます！ (2019年10月8日 19時) (レス) id: 18d56b8126 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめぼしあめ。 | 作成日時：2019年8月9日 22時
