星屑のスパンコール2（Ryuto.S）

63 ページ14

作間くんに会えるまであと1日と12時間後だ！とかいう気持ち悪い刻み方でカウントダウンしていたらあっという間に日曜日になっていた。


この日は昼から夕方までバイトで、会えるのは夜からだったのでいつも通り一旦家に帰った。


ご飯も食べたし、よし！木枯らし書店に行ってきま〜……

そーっと階段を降りようとした時。


｢……アンタ、定期的にこの時間から出かける時あるけど、何してんの？｣


なんとも鬼の形相で立ちはだかる、母！！！


｢っえ……？！いや、あの……｣


慌てて言い訳を探したいのに、全ッ然思いつかない！！

アタフタしていると、突然母がニヤニヤし出す。な、なに？！気持ち悪っ！！！



｢もしかして、彼氏出来たでしょ｣


な、

なぜそれを……女の勘ってやつ？！



モジモジしていると｢今度紹介しなさいよ〜〜！！ほらっ、これ持って行ってこ〜い♡♡｣


って背中をバシッて叩く母。痛いから！！てかいいのかよそれで！！しかもこれ今日私がバイト先でもらった余りのケーキだし！！


そうこうしているうちに時間がやばかったので激チャして向かう。あ〜もうお母さんのバカー！！！




急いで2階に向かうと、寝そべりながらスマホをいじる作間くんがいた。

｢ご、ごめん遅くなって……｣

｢そんな急がなくてよかったのに、息切らしてるし(笑)……ん、それは？｣


作間くんの目線は、私が持つケーキの箱に集中している。興味津々。


｢あ、これ昨日バイトで貰ったケーキの余り！賞味期限から3日以上余裕ないとお店で出せない決まりなの。これも賞味期限は切れてないよ！食べる？｣


｢いいのっ？｣て目をキラキラさせる作間くん。可愛いッッッ！！！まるでリスかなんかの小動物……。


中にはショートケーキ、モンブラン、チョコケーキ、チーズケーキ。


作間くんはモンブラン、私はチョコケーキを選び、残りの2つは下にいるおじさん達にお裾分け。


｢いただきま〜す！｣

64→←62

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す