星屑のスパンコール（Ryuto.S）

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｢あのね、実は……｣






お昼休みの騒音の中で、菜花にこっそり耳打ち、、







｢え？！？！あの作間とかいう人に電話番号渡したァ？！｣




……いや、耳打ちの意味ないから。








幸い私のクラスにはアニメオタクかガリ勉しかいないから、“作間くん”がアイドルとは気づいてないみたいだった。









｢なんでまたそんな大胆な……遭遇したんなら普通に握手してファンです応援してますっていえば良かったじゃん｣





ほんとうに、菜花のおっしゃる通りすぎる…………






｢なんかその時はさ……アイドルの作間くんじゃなくて、16歳の普通の男の子の作間くんと話したかったんだよ｣






｢で、会話が上手くいったからワンチャン狙ったと。意外とあざといねあんた｣









うっ……穴があったら入りたい。









｢で、でもさ！ほんとに電話来たらどうしよ！｣




｢来るわけないでしょ。てかさ、自分が何したかわかってんの？アイドルに電話番号渡すなんてタブーでしょ。向こうにとっちゃ迷惑でしかない。｣









正論すぎる菜花の言葉が胸に突き刺さって、キリキリと痛かった。






｢……私、作間くんのこと困らせたよね。唯一の推しなのに。もうファンサも貰えないかも。｣





そう言って落ち込んでる私を見かねてか、菜花が




｢まあ昨日話したから今は覚えてたとしても、会わなければ忘れるんだし。そもそもファン一人一人の顔なんて見えてないでしょ、｣









って。フォローなのか何なのか……

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