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やばいやばい、Aといると楽しくてつい話しすぎちゃう、なんて作間くんはまた笑いながらサラッと嬉しい言葉を言ってくれた。
それからはお互い宿題に没頭。
正直作間くんの勉強してる姿をずっと見てたかったけど邪魔しちゃうなと思って、数学よりは頭を働かせなくてもいい漢字プリントをひたすらやっていた。
………まあ、作間くんの顔も盗み見たりもしたが……(変態)
その集中モードから1時間半くらい経過した頃、フナ子さんが「これ貰ったから2人でたべなさい、美味しいからおすそ分け!」ってスイカを持ってきてくれた。
ありがとうございます!とお礼を言う。木枯らしおじさんもフナ子さんも快く私達を受け入れてくれて、本当に感謝しかない……
「ねぇねぇ、明後日近所の花火大会なのよ?2人で行かないの?」ってフナ子さん。
え、
「行きた〜〜〜〜い!!!!」
思わず大声を出してしまった。
花火……作間くんと花火なんてシチュエーション、考えただけで鼻血出そう……
すると、作間くんが申し訳なさそうに口を開いた。
「明後日の夜は空いてるけど、一応、あんまり人が多いところは女の子とは……ちょっと」
『「あ、そっか。」』
フナ子さんと私がなんとも間抜けな顔をしてハモリまくった。(フナ子さんには失礼です)
「じゃあ、家から見ればいんでないの!」って階段を登ってきながら話す木枯らしおじさん。
……ちょっとアンタ、店番しなさいよ(笑)誰もいないでしょうが下に(笑)
まあ、店主がいいと言うなら……いいのか?(笑)
「え、ここから見えるの?」って作間くんの顔に喜びが滲む。
どうやら都心から少し離れていて寂れているこの地域では高層ビルも少なく、花火もまあまあ、見えるらしい。
『「最高じゃん」』
今度は作間くんと私がハモった。お互いテンションが上がって謎の笑いが止まらなくなっている。カオス。
そろそろダンスレッスンの時間だと言うので、作間くんとはここでお別れ。「じゃあ明後日、19時半にここでね」って微笑む作間くんが神々しい。
作間くんが居なくなった後も特に予定もないし、なんとなくさっきまでここに作間くんがいた……という余韻に浸っていたくて、夕方になるまで1人で部屋に残っていた。
彼女なんて自覚はまだ更々無いし、何度も会っているけど未だに緊張する。
でもそれはアイドルとファンのそれというよりは、徐々に好きな人といる時のドキドキに変わってきているような気がした。
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うめぼしあめ。(プロフ) - 木kooさん» ありがとうございます嬉しいです……!励みになります(T ^ T)頑張ります! (2019年8月20日 13時) (レス) id: 72abe16bad (このIDを非表示/違反報告)
木koo - めっちゃええ話ですね!!!! 私最近第2期作ちゃんブームきてて、最高にいいタイミングで素晴らしいお話に出会えました。 今から続編読んできます これからも頑張ってください(´-ω-`) (2019年8月19日 23時) (レス) id: 3ea7b6f192 (このIDを非表示/違反報告)
うめぼしあめ。(プロフ) - つくねさん» えええ、ありがとうございます……!ありがたいお言葉(TT)頑張ります! (2019年8月1日 8時) (レス) id: 72abe16bad (このIDを非表示/違反報告)
つくね - テンポよく進んでいく感じが面白いです!そしてキュンキュンします!続き楽しみにしてます♪ (2019年8月1日 0時) (レス) id: 87fb818e54 (このIDを非表示/違反報告)
うめぼしあめ。(プロフ) - 冷麦さん» えええ!冷麦さんコメントありがとうございます恐れ多いです……!!人柄だなんてそんな、お恥ずかしい限りです笑笑褒めて頂けるとは嬉しいです、、冷麦さんのお話も楽しみにしてます(;▽;) (2019年7月28日 15時) (レス) id: 72abe16bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うめぼしあめ。 | 作成日時:2019年7月26日 17時