41 涙の雫 ページ41
『バカだよね、おれ。わざわざショートメールなんか使って。……正直、この間Aに好きって言われて、動揺した。だから、電話でなんて話せるわけなくて、』
私はどんどん溢れてくる涙を拭きながら、なるべく明るい口調で話した。
｢やっぱりか〜そうだと思ったよ！さっきの告白も忘れて、私どうかしてた！今までありが……｣
そこまで言った時、それまで後ろにいた作間くんが私の視界に入ってきた。
｢どうして作間くんまで泣いて……｣
私がそこまで言うと同時に、私の唇に一瞬だけ、柔らかい何かが触れた。
それが作間くんの唇だと理解するには、そう時間はかからなかった。
私の頬に手を寄せながら、優しく、触れるだけのキス。
きっと私はまたバカな夢を見ているんだと思った。
『おれ、Aの事友達だって、言い聞かせて。友達に会ってるだけだから、俺はアイドルとして、間違ってないって。……でも、』
そこまで言ったところで、言葉に詰まって、俯いた。
その間は、今紡がれるひとつひとつの言葉が、作間くんにとってすごく重いものだと物語っていた。
作間くんの目から、ぽろぽろと宝石のような涙の雫が零れ落ちている。
こんなに辛い顔をしている作間くんを見るのは、初めてだった。
作間くんの潤んだ瞳が、私の視線と絡み合う。
苦しい。
胸の鼓動が、嘘みたいに、速くなる。
『……俺も、好き。最初からずっと、Aの事が好きだよ』
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うめぼしあめ。(プロフ) - 木kooさん» ありがとうございます嬉しいです……！励みになります(T ^ T)頑張ります！ (2019年8月20日 13時) (
レス) id: 72abe16bad (このIDを非表示/違反報告)
木koo - めっちゃええ話ですね!!!! 私最近第2期作ちゃんブームきてて、最高にいいタイミングで素晴らしいお話に出会えました。 今から続編読んできます これからも頑張ってください(´-ω-｀) (2019年8月19日 23時) (レス) id: 3ea7b6f192 (このIDを非表示/違反報告)
うめぼしあめ。(プロフ) - つくねさん» えええ、ありがとうございます……！ありがたいお言葉(TT)頑張ります！ (2019年8月1日 8時) (レス) id: 72abe16bad (このIDを非表示/違反報告)
つくね - テンポよく進んでいく感じが面白いです！そしてキュンキュンします！続き楽しみにしてます♪ (2019年8月1日 0時) (レス) id: 87fb818e54 (このIDを非表示/違反報告)
うめぼしあめ。(プロフ) - 冷麦さん» えええ！冷麦さんコメントありがとうございます恐れ多いです……！！人柄だなんてそんな、お恥ずかしい限りです笑笑褒めて頂けるとは嬉しいです、、冷麦さんのお話も楽しみにしてます(；▽；) (2019年7月28日 15時) (レス) id: 72abe16bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめぼしあめ。 | 作成日時：2019年7月26日 17時
