星屑のスパンコール（Ryuto.S）

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急いで作間くんがいる2階に移動しようと、木枯らし書店の開放された扉を通り、｢こんにちは〜｣なんて木枯らしおじさんに挨拶。

おじさんには1度は万引きを疑われたので正直最初はあまりいい印象がなかったけど、実際はとても人当たりが良くて優しい。声がデカくて煩いけど、何より私と作間くんが密会……できる機会をくれた恩人である！


……ん？
一般的に密会って何すんの？



そんなことを考えている間に2階に着いてしまった。こんばんは〜…と挨拶すると、椎名さん、こんばんはぁって。


ウワァ……って気持ちになる。何度対面しても、緊張するに決まってる。それはきっとこれからも変わらないだろう。



いや、これからなんて、いつまでかも分からないけど。




……作間くん、今日も耳、赤いな。




一瞬の沈黙の後、作間くんが口を開いた。





｢……なにします？｣





……デスヨネ〜〜〜〜！！！！！www

もう、脳内に草が生え散らかっているんですが。


でもこんなチャンスないな！


｢私、作間くんに聞きたいことが沢山ある！｣

そう言うと作間くんは、おぉ！どんと来いィ！と威勢のいい返事をしてくれた。



｢好きなタイプは？｣




………………？






シマッタ、また思ったことが口に出たーーーーー！！！、！！

確かに1番気になるけどよ！！！唐突にそんなこと聞くから作間くんも引いて……


いや顔、真っ赤！！！



こっちまで恥ずかしくなって、きっと私はまた茹でダコみたいな顔になっている事だろう。



作間くんが口を開く。


｢えぇ、えと…………｣



思わずゴクリ、と唾を飲んだ。




｢……その質問は、やだ(笑)｣



て、テレテレしている！！！！萌え！！！可愛い！！！！！


｢ごごごごごめんアイドルにする質問じゃなかったね｣

｢……今は、アイドルじゃないよ、椎名さんの、ただの友達｣

そ、そっか、うん。




嬉しかった。

作間くんの、奥の奥に1人だけ踏み込んでるみたいで。




でも、ただの、友達か。





あれ、何ガッカリしてるんだろ私？！(笑)
作間くんの友達になれたって言うのに。謎。



私はよく調子に乗ってやらかすが、この日は違った。作間くんとの距離を縮めたくて、意図的に調子に乗ってみることにした。




｢……ねえ、椎名さんってやめない？……作間くん高2でしょ？同い年だから、名前で呼んでよ｣


｢え、なんで俺が高2ってわかったの？｣




………。




だから調子乗んなって自分！！！！！！！！！！！

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