星屑のスパンコール（Ryuto.S）

31 密会？ ページ31

｢ハイイイイ！！！何でしょうか！！！｣


｢いいんですよね？｣



そんなの、いいに決まっているじゃないか。
私は全力で首を縦に振った。




｢おぉ〜〜、密会だ！密会だ！｣


作間くんがリズムを取りながら不思議な動き……というか密会ダンス……？をし始めている。これが生で見る作間龍斗の発作と言うやつか…………


作間くん、なんだかすごく、楽しそうだ。
つられてみんなも笑顔になっちゃう、作間くんの笑顔にはそんな魔法がかかっていると思う。



密会ダンス(とは)ができちゃうくらい元気になったみたいで良かった……顔はまだ真っ赤だけど……



｢あ。38度だ｣



｢いや、高熱ゥーーーー！！！！！！｣




私も作間くんの看病を！！と思ったのに、高校生の女の子は日付を超える前に帰らないとダメ！と作間くんと木枯らしおじさんに怒られたので、結局その日は渋々帰った。



夏休みの少し前、7月。



こうして、私と作間くんの、奇妙な密会(？)が始まった。









｢……と、言うわけなんです。｣




『……へぇ……随分トントン拍子でまあ……』



次の日、すぐさまここまでの流れを菜花に報告した。とは言ってもこの一日の流れ説明するのは大変で、朝学校に着いてからと5分休みにも話し、昼休みでやっと説明し終わった。情報量が多すぎる。


｢てか、作間はなんでそんなあんたの事気に入ってんだろうね………もしかしてもう、両思いなんじゃないの？｣


私が作間くんの話をする時は大抵真顔の極みだった菜花が、今回はさすがに目のキラキラを隠しきれておらず、少し興味がありそうな素振りを見せている。


｢そうかなあ♡！？！？……って言いたいところなんだけどさ……｣



オッホン。ではここで、私が作間くんに言われた嬉しい言葉たちをおさらいしてみよう。


・一緒にいてワクワクする

・楽しい

・ツッコミ面白いね！



…………いや、嬉しいけど。

これはもう完全に…………





『｢ザ☆友達｣』





珍しく菜花とハモってしまい思わずお互い笑ってしまう。



『でもすごいじゃん、好きなアイドルと友達なんて。』


そうか、作間くんと私ってもうこれ、友達なのか！！それはなんか、言葉にすると、とても、すごい……………………




…………そういえば。



｢私、まだファンだって言えてないんだよね…………｣




強炭酸をグビグビ飲んでいた菜花が、むせそうになって慌てて胸を叩いていた。




『え、まだ言ってないの？！？！』

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