星屑のスパンコール（Ryuto.S）

1 出会い ページ1

時が止まった。









は？って思うかもしれない。でも、本当に止まったみたいだったんだよ。









雨宿りのために入った街中から外れた本屋さんに、憧れの彼がいたから。









(作間くん……？)









いや、絶対作間くん！！！この私の目に狂いなんて
ない。わ〜っ、あの端正な横顔、16歳だってのに抜群なスタイル、、、、





でも、こんな所にいるんだ？！すごい、すごすぎる、本当に、本当に、そこに、いる。









か、感動……………………！！！！！！









ずーっと凝視してたから視線を感じたのか、彼がゆっくりこっちを向く。








あ、やばい。









バチッ！て音がしそうなぐらいハッキリ目が合って。




ライブの時の ｢今！！！今目合ったの私でしょ！！！｣ とかじゃなくて。だって私しかそこに立ってないんだから。









あまりの緊張と、あの綺麗なお顔がこちらを向いているという現実が信じられなくて、思わず目を逸らしてしまった。



声掛けたい、でもプライベートだし迷惑かなって。 私ってばなんて善良なオタクなの………………！









作間くんから少し離れた所に立ったけど左側にいるのが視界に入って、心臓が飛び出ちゃいそうなくらいドキドキして。




と、とりあえずなんか手に取らないと不自然だよね…………って棚に最近読んでる本の表紙が並んでるのが目に入って、咄嗟に手に取る。








あまりのドキドキで、近づく人影に気づいてなくて。







誰かの体温が、手に伝わった。

2→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す