私、大家になります！～ARS～6 (ページ50)

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智side ページ50

美和「急には難しいわよ
ゆっくり時間をかけていかないと」

…ですよね

美和「それにしても、Aちゃん考えたわね
サンタさんなんて久しぶりに聞いたわ」
智「おいらも…昔は靴下なんて用意してたなと」
美和「私はお人形さんのままごとセットを頼んだんだけど…
実際に届いたのは、有名な会社の5教科ドリルとかひらがな練習セットとか…
サンタさんも親と一緒で勉強することを進めたの
だから、周りより早い段階でサンタさんに希望をもつのは止めたの
…って、櫻井さんとか相葉さんのことを聞く限りもらえるだけでもありがたいんだろうけど」

…初めて聞いたかも、先生について

美和「今って、サンタさんについてどこまで進んでいるの？」
智「とりあえず、潤と和のものは買いました。
でも、」
美和「残りの2人のは買えてないと」
智「はい、それが揃えば、25日の夜、おいらがサンタの衣装を着て皆の枕元に」
美和「ふふ、本格的ねー
あれ？貴方とAちゃんはサンタさんからプレゼントもらわないの？」
智「あ、おいらは別に
欲しいものはないし、あいつらが喜んでくれたらそれでいいです
でも、Aちゃんはもらいたいのかな」

彼女自身も、おいらと同じで自分のプレゼントのことは考えていなかったのか、
自分が書いた手紙は見せてないし
…って、あれ？もしかしておいら、あいつらの手紙と一緒に間違えて彼女に渡しちゃったかも

ってことは、彼女はおいらが欲しいものを知っていることになる
あとで、おいらのはいいよと釘を刺しておこうか…

でも、反対に彼女が欲しいものが知りたいな
今まで色々動いてくれていたし、何より誕生日だって…あ、

智「先生、Aさんの誕生日って知ってます？」
美和「へ？12月の25日だけど…だから、どうしてもクリスマスと誕生日が一緒だから、ケーキが一つしか食べられないって、言ってたことあったから、あのシェアハウスにいた時は、24日がクリスマス、25日が彼女の誕生日で毎年祝ってたけど…
え、まさかあの子…皆に誕生日のこと言ってないの？！」

えぇ、そのまさかです。
嘘でしょ…もしかして、自分の誕生日忘れてる？
いや、おいら達に気を使って言ってなかったのか…

美和「…とりあえず、このことうちの勝希と悟くんにも伝えるわ
一応、あと2人の元住人にも連絡しとこうっと」
智「え？！」
美和「特に、今年は彼女にとって大切な家族がなくなった年
ちゃんと祝ってあげないとね？
生まれてきてくれてありがとうって」