私、大家になります！～ARS～6 (ページ38)

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次の日の夜、私はさっそく呼び出して聞いてみた
まずは、まーちゃんを夕食後に私の部屋へ呼び出した

雅紀「何？話って」
A「あ、あのサンタさんにもらうクリスマスプレゼントのことなんだけど」
雅紀「？うん」
A「その…どうすればいい？」
雅紀「どうすればって？」
A「えっと…」

何て説明すればいいんだろう…

A「その…あの後サンタさんに相談してみたんだけど」
雅紀「ダメだった？」
A「いや、ダメとかじゃなくて…サンタさんにとって初めての欲しいとお願いされたものだったから
『ワシは、この子の願いをどう叶えればいいんじゃ！』って悩んでいたみたいだから」

我ながら上手く言えたと思う。
何なら、サンタのしゃべり方も本人からは聞いたことないけど、昔おもちゃでサンタが喋っていた時の声色を真似してやったけど…
リアリティは出たかな？

雅紀「あ、サンタさんがそんなことを」
A「う、うん。ほら、未来ってさ他人がどうこうするより、自分達が行動して作った方がいいのかなって」
雅紀「…うん」
A「だから、その…“ずっと”っていう約束は死ぬまでってことでしょ？
サンタさん、そんな永久的な約束を保証する自信はないみたいで…
ほら、じいちゃんの時みたいにある日突然…っていうこともあるし」
雅紀「え、皆死んじゃうの…？」
A「いや、そう意味じゃなくて」
雅紀「やだ…皆いなくなったら俺無理だよ
生きている意味なくなっちゃう
…そうだ、その時は自分で人生を」
A「ちょ、ちょっと待って！」

ちょっと飛躍し過ぎじゃない？
…と突っ込みたかったけど、子どもっぽい自分を受け入れてくれた人達がいなくなったら
周りは敵ばかりになってしまうと考えてしまったのかもしれない

彼の過去がそこまで影響しているのかと思うと、心臓がギュっと締め付けられる

A「まーちゃん、そのお願いは私達が作っていこうよ
見ず知らずのおっさんに未来を作られるのムカつかない？」
雅紀「え、Aちゃん…ずっとサンタさんのことを」
A「あ、その…つまり！サンタさんにはものの方が分かりやすいのかな？って」

…私はさっきから何を話しているんだ
もともと上手くない日本語がもっと酷くなっている

でも、まーちゃんには私が何を伝えたいのかが理解できたみたい
私が次に話す言葉を悩んでいる間に決めたようで

雅紀「Aちゃん、サンタさんに伝えて欲しいんだけど」

と切り出した