私、大家になります！～ARS～6 (ページ32)

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A「和…潤」
和也「ん？」
潤「何？Aねぇ」
A「今日はありがとう。翔、とても楽しそうだった」
和也「いや、俺は何も…ほとんど悟兄ちゃんが助けてくれたし」
潤「俺も…料理しか作っていないし、和と悟兄ちゃんが頑張っていたからで…」
A「…実は私、悟兄ちゃんに二人のことを聞いたの
退行している翔に頑張って接していて…でも自分を追い詰めそうだから話聞いてあげてって」

私がそう言うと、2人は私に近づき…私に抱きついた

和也「俺、俺…A達4人がいないんだから、俺がしっかりしないとって思ったんだけど、兄貴に甘えられると嬉しいはずなのに、どうしてもいつもの兄貴と比べちゃって…
あと、病院の時みたいに突然暴れちゃったらどうしようって考えちゃって…最低だよ俺」

潤「俺は…最低なんだけど、Aねぇがいてくれて…悟兄ちゃんがいてくれて助かったと思っちゃった。
自分はバイトや料理を言い訳に退行している翔にいから逃げて…」

和也「だから、俺達2人は甘えられるのは向いていないなと思って」
潤「反対に俺達が、翔にいを“兄”と思って甘えようって考えた
悟兄ちゃんも『櫻井くんには自分に甘えてくれる存在も必要だよ』って…」
和也「ごめん、俺もAみたいに兄貴を助けたかったのにできなかった」
潤「俺も…ごめん」

そう言うと、徐々に私の両肩が濡れていくのが分かった

A「大丈夫、翔があんな幸せそうだったのがその証拠でしょ？翔は今日楽しかったんだよ
昼間は和とゆっくり過ごして…お昼は潤がバイトする店で潤の料理が食べられて」
和、潤「…」
A「今日は2人が彼といてくれたおかげで大野さんもまーちゃんも…私もいっぱい助かった。…ありがとう」

私がそう言うと2人は嗚咽を漏らしながら泣き始めた

ふと視線を感じ、ちらりと確認すると
翔をおぶっていったはずのまーちゃんがリビングの入り口から私を見ていて

雅紀「俺も寝ちゃうね？2人をお願い」

と申し訳なさそうに口をパクパクさせて言ったため、私は力強く頷いた