翔side ページ30
翔『…ん』
心地よい風が俺の頬を通ったことに気づき、ゆっくりと目を開ける
すると、目の前には見たことない景色が…
翔『え、ここどこ？』
周りを見渡すと、自分の家にはなかった襖や障子があったり
床はフローリングではなく畳みだ
翔『え、これ布団？！』
普段、ベッドで寝ている俺にとって床で布団に寝ているのが何だか新鮮だった
それにしてもここはどこだろう…？
最後にあるのは、タクシーの後部座席で過呼吸になってじいさんによりかかって…
そこで記憶は止まってる
ん？ていうことは、ここは天国？
にしては、畳みの匂いとか時々くる風がいかにも現実を帯びている気が…
天国ってあれじゃないの？
周りが雲で頭に輪っかをつけ、背中には羽を着けた天使がうようよいるんじゃないの？
いや、もしかしたらこれが本当の天国なのかも
だって、俺この部屋見覚えないし…
そう、悶々と考えていると急に俺の右隣にあったガラス戸が開いた
突然のことに驚いた俺は、かぶっていた掛け布団を頭までかけ直して警戒していた
『あれ？声が聞こえたと思ったんだけどな…』
入ってきたのは俺よりちょっと声が高めの男性だった
誰だ？俺この声知らないぞ？
不安に思ったが、誰だか見てみたいと一度思ってしまうと確かめずにはいられなくなり、
おそるおそる布団から目だけを出すと
そこには視界いっぱいに人の顔が…
翔『ひっ…！』
『なんだ、起きてんじゃん』
驚いた俺は、その人から離れるために掛け布団を持って急いで部屋の隅に移動する
翔『あ、貴方誰ですか？』
智『おいら、大野智』
翔『大野…さん？』
智『ふふ、そう、大野さん』
そうふにゃふにゃ笑いながら、俺に近づく大野さん
何だろ…この人怖い
何を考えているか分からない
逃げたい…ここから逃げたい！
そう思った俺は、近づく彼を振り切って
彼が入ってきたところに向かおうとした
すると途中で再びそのガラス戸が開き
見覚えがある人が部屋に入ってきた
翔『あ、貴方タクシーの…』
じいさん『そうじゃそうじゃ！いや〜目が覚めてよかったわい！』
そうのほほんとしながらいう彼
このじいさんとふにゃふにゃの彼の関係って…？
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うめパンダ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます(*^ー^)ノ♪不定期更新になってしまいますが、応援よろしくお願いします！ (2021年8月5日 8時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか(プロフ) - 初見です！今日この小説を見つけて一気にここまで読んでしまいました笑この先が凄く気になります！これからも頑張って下さい！！ (2021年8月4日 17時) (レス) id: 8f1f91b32d (このIDを非表示/違反報告)
うめパンダ(プロフ) - 名無し56631号さん» ありがとうございます(*￣∇￣*)そう言っていただけると嬉しいです！ (2021年7月27日 18時) (レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56631号(プロフ) - 最近読み始めました！！とても面白いです…更新楽しみにしています (2021年7月27日 9時) (レス) id: 2035d75108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2021年7月12日 23時
