・ ページ11
A「…お姉ちゃんなんて言われる資格ない」
美和「ん？」
A「信じてもらえないかもしれないけど、本当は私より彼の方がしっかりしてるの
私のお父さんとお母さんが亡くなった時だってそう
私は全然使い物にならなかったけど、櫻井さんが一緒に書類の準備を手伝ってくれたからなんとかできた」
美和「…そう」
A「だから、私分からないの
何でこんなダメダメな私が住人から姉のように慕われているのか
私が兄と慕う悟兄ちゃんが私とじいちゃんのおかげって言っている意味が」
“分からない”
そう言おうとした瞬間、美和ねぇは
私を優しく前から抱きしめた
美和「ごめんね？Aちゃんが苦しんでいる時隣にいてあげられなくて」
A「ち、ちが」
美和「悟くんから全部聞いてるよ
私達が出ていった後、あの家で何が起きているか」
悟兄ちゃんが…？
美和「Aちゃん、年齢の割にはしっかりしすぎているし、
全部背負い込んじゃっているんだもん」
A「そんなわけ」
美和「え、自覚ないの？！本当、変なところで悟くんにそっくりね」
A「悟兄ちゃんも？」
美和「“も”ってことは認めるのね？」
あ、
A「イジワル…」
美和「ふふ、ごめんね？ちょっと試しちゃった」
A「美和ねぇは悟兄ちゃんの過去を知ってるの？」
美和「知らないよ？だけど、何かを抱えているんだろうなとは思ってた
私達は結構表に感情を出していたけど、彼はどんな時も優しくて…何であの家にいたのかが不思議になるくらいだった
でも、それは違った
悟くんは一人になったタイミングで、溜めていたものを吐き出していた」
A「え…」
全然気づかなかった…
どういうことかを聞こうとしたら、タイミング悪く勝にいが部屋の中に入ってきた
勝希「美和ー、さっきから話しすぎだぞ」
美和「あ、いっけない！っていうか、カウンセリング中なんだから、ノックくらいしなさいよ！」
勝希「は？もう終わってるからいいだろ？！」
美和「デリカシーないわね…今、Aちゃんと恋ばなを」
勝希「何？！やっぱり、好きな奴いるのか！」
入ってきた瞬間、シェアハウス時代の空気感を作る二人
私がいつ美和ねぇと恋ばなをしたって言うのよ！
…ん？ちょっと待って
A「もしかして、二人って結婚してる？」
「「え…？」」
何か二人とも、さっきから昔よりも話している時の口調と目が優しいし…
私がそう言うと二人は私の言葉を否定せず、恥ずかしそうに私を見た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 329人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うめパンダ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます(*^ー^)ノ♪不定期更新になってしまいますが、応援よろしくお願いします！ (2021年8月5日 8時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか(プロフ) - 初見です！今日この小説を見つけて一気にここまで読んでしまいました笑この先が凄く気になります！これからも頑張って下さい！！ (2021年8月4日 17時) (レス) id: 8f1f91b32d (このIDを非表示/違反報告)
うめパンダ(プロフ) - 名無し56631号さん» ありがとうございます(*￣∇￣*)そう言っていただけると嬉しいです！ (2021年7月27日 18時) (レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56631号(プロフ) - 最近読み始めました！！とても面白いです…更新楽しみにしています (2021年7月27日 9時) (レス) id: 2035d75108 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うめパンダ | 作成日時：2021年7月12日 23時
