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悟「それで、正直に僕もあの人の息子だって告白したら急に自分のことを責め出して…
その後、すぐ僕の前からいなくなるなんて言い出したから必死に、君は悪くない、悪いのはあの母親だって言って説得したよ
あの人のために、彼が犠牲になるのは間違っていると思ったから」
A「…うん」
悟「その思いが通じたのかな？
急に部屋のドアが開いたと思ったら彼が僕に向かって倒れてきてさ、そのまま意識を失ったんだ
その時に、一瞬、手首に真新しい赤い線が一つついているのが偶然目に入ったんだ」
A「…うん」
悟「…Aは想像できる？当時の彼の姿を」
それは…
悟「髪は何年も切ってなかったみたいだし、髭も相当のびていた
身体なんか本当に成人越えの男性か？って疑うくらい軽くて…でもさ、父親が違うとはいえ同じ母親のお腹から産まれたからかな？
彼の姿が昔の僕と重なってしまったんだ
あぁ、僕がもっと早く彼の存在を知っていればって後悔したよ」
A「悟兄ちゃん…」
悟「だから、僕は彼の母親が帰って来る前に彼をこのシェアハウスに連れてきたってわけ
じいちゃんにも昔同じこと聞かれたよ、彼をどう思っているのかって
まぁ、じいちゃんは僕の過去を知ってたわけだし
何よりあの人と再会したことに対し、僕の心を心配してくれていたのは分かったからね？」
悟兄ちゃんはそう言った後、なぜか悲しそうに笑った
悟「僕だってそんなにいい人間じゃないよ？
正直、彼に嫉妬したよ
僕が受けてこなかった愛情をどんな形であれ、受けているんだよ…無関心よりはマシ
彼をこのシェアハウスに連れてきてから日が経つに連れ、
こんな黒い感情が僕の中でどんどん大きくなって同時に彼にもう一度会ったら酷い言葉を言ってしまいそうな気がして怖かった」
その言葉に
私は心配でとは言え、軽々しく聞くものじゃなかったと後悔した
悟「だから、僕はあの日以来一切顔を出さなかった
でも、会いにいけばよかったね？
そうすれば、和也くんもAもお互いに傷つかずにすんだのに」
A「それは」
悟「やっぱり、Aは凄いね？
僕でもできなかった彼の心にかかっていた鍵を開けちゃったんだから」
A「そんなことない。それに本当の鍵を開けるのは悟兄ちゃんだよ」
悟「何言って」
A「二宮さんを長年の呪縛から解放する鍵になるの！もうさ、悟兄ちゃんも一緒に解放されてもいいんだよ？」
そう言うと、彼は今にも泣きそうな笑顔で「ありがとう」と呟いた
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うめパンダ(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます！更新は不定期になりますが、シェアハウスに住む6人の未来を温かい目で見守っていただけたらと思いますm(__)m (2021年2月14日 20時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！！！(なんか上からみたいな言い方すみません！)いつも楽しみにしてます！！頑張ってください！！ (2021年2月14日 19時) (レス) id: 2cb2b05426 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2020年12月16日 21時
