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悟「…それってどういう意味で聞いてる？」
私に対して、聞いたことのない低い声
A「私、悟兄ちゃんの過去を先に聞いていたからさ？
急に自分を捨てた母親から弟がいるって聞いて…実際見に行くとその弟は自分に助けを求めるし…
色々複雑だったんだろうなって」
悟「それを聞いてどうするの？」
A「…二宮さんが言ってた
自分は、疫病神だって
俺が悟兄ちゃんの人生を壊したんだって自分を責めてたの」
悟「…和也くんが？」
A「それは誤解だって、思っているんだったら
ちゃんと本人に伝えてあげて？
それだけでも、彼はまた救われるから」
私がそう言うと、悟兄ちゃんは悲しい表情に変わり、
「そっか…」とボソッと呟いた
悟「…正直さ、僕に弟がいるなんて知ったのあの人からの電話なんだよね？」
A「…うん」
悟「久しぶりにあの人の声を聞いた時、何で僕の電話番号知ってんだってちょっと怖かったよ」
A「…うん」
悟「それで久しぶりの電話で何て言ったと思う？
僕に対する謝罪の言葉もなく、開口一番『頼みたいことがあるの』だって」
A「…うん」
悟「怒りを通して呆れたよ。
でも、話を聞いてみると『自分の息子が小学生から引きこもりなのよ』って…」
A「…うん」
悟「多分さ、他の人がそれを聞いたら『怠けてる』とか『現実逃避』っていうイメージをもたれるかもしれない
でも、僕は違った
それを聞いた瞬間、この子もあの人の餌食になってるって直感して、早くこの子を助けてあげないとって…
それしか頭になかったし、
あの人と新しい男の間に産まれた息子って複雑な気持ちを抱く余裕もなかった」
淡々だけど、時々感情的に話す素振りで
私はまだまだ彼のことを分かっていないことを痛感した
悟「行ってみると、あの人は僕を何事もなかったように家の中に招き入れ、すぐに和也くんの部屋のところまで案内された
その間、延々と自分の息子自慢をされてさ？僕のことは息子とは認めてくれなかったくせに…
でも、ここで何か言ってしまえば和也くんを二度と救いに行けなくなると思ったから必死に歯をくいしばってたよ
一回、二人だけで話したいってあの人に頼んだら一ミリも疑われずに意外にもあっさり了承されて、
僕は和也くんとドア越しに話した
部屋の中の彼は僕の言葉を聞いても全部否定してて…挙げ句の果てには、僕もあの人の仲間だって疑われてさ？」
“正直、ショックだった”
そう付け加えられた言葉は悔しさの塊だった
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うめパンダ(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます！更新は不定期になりますが、シェアハウスに住む6人の未来を温かい目で見守っていただけたらと思いますm(__)m (2021年2月14日 20時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！！！(なんか上からみたいな言い方すみません！)いつも楽しみにしてます！！頑張ってください！！ (2021年2月14日 19時) (レス) id: 2cb2b05426 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2020年12月16日 21時
