・ ページ47
二人揃ってシェアハウスに帰ると、4人が玄関で私達を出迎えてくれた
潤「おかえり。ご飯作ったから皆で食べよう」
二人ともお昼も食べてないでしょ？と言う潤
そういえば食べてないかも
でも、私全然お腹空いてないんだよな…
A「ごめん、今私食欲なくてさ」
そう言うと、5人全員が一斉に私のことを見た
雅紀「ちょっとでもいいんだよ？」
A「そう言われても…」
潤「じゃあ、ラップかけて冷蔵庫の中に入れとくから…お腹空いたら食べて？」
A「分かった。じゃあ、私もう寝るね？おやすみ」
そう言うと私は、いつも3人で寝ている部屋に向かった
部屋につき、一人になった瞬間
私はまるで電池が切れたかのように
足の力が抜け、知らないうちに意識を失っていた
夢を見た
死んだはずのお父さんとお母さんがなぜかいて…
私は嬉しくて、2人を抱きしめて溜めてたものが溢れるようにボロボロと泣いた
そんな私を抱きしめるお父さんと
私の頭を撫でるお母さん
その温もりが妙にリアルで、もしかしてさっきまでのことが悪い夢だったのかもしれない
こっちが現実なんだ
…そう思うくらいだった
しばらく経つと温もりが消え、なぜか二人は私から離れた
父「A、俺達はそろそろおじいちゃんのところにいってくるな」
“いってくる”
それが“逝ってくる”に私の頭の中で変換するのにそう時間はかからなかった
A「やだ、私もいく！」
母「A、まだ貴方にはやるべきことがあるはずよ？」
A「やだ！」
母「A…」
A「私を置いていかないでよ…お父さんとお母さんまでいなくなっちゃったら、
私一人ぼっちになっちゃう」
父「お前は独りじゃない。5人の住人がいるだろ？」
A「それは！」
母「それに、貴方が大好きな悟兄ちゃんもいるでしょ？貴方のことを必要としてくれている人はいるの」
諭すように言う二人
頭の中で分かってはいるものの、どうしても受け入れられない
父「じゃあ、約束しよう」
A「約束？」
父「お前が寿命までちゃんと生きたら…家族全員でお前を迎えにいく」
A「本当に？！」
母「えぇ、私達はそれまで天国で貴方を見守っているから
私達の分まで悔いなく生きなさい」
A「お父さん、お母さん…」
父「何だ？」
母「何？」
A「私、頑張って生きる。だから、それまでバイバイ…ね？」
二人が安心して逝けるよう、私は無理矢理笑顔になる
そんな私を二人は抱きしめ、最期の別れをした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うめパンダ(プロフ) - もちこさん» ありがとうございます！そう言っていただけるなんて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします(*´ー｀*) (2020年6月4日 23時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ - 皆が段々と惹かれていく感じが好きです！応援してます！！ (2020年6月4日 20時) (レス) id: e755f3dd42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うめパンダ | 作成日時：2020年5月20日 11時
