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翔「おい、大丈夫か！」
櫻井さんの声と肩を叩かれた衝撃で我に返る
すると私以外のここにいる全員が私のことを心配そうに見つめていた
…危ない。櫻井さんが意識を戻してくれなかったら、私はここで倒れていたかもしれない
A「それで、私はどうすれば？」
山下「書いていただきたい書類であったり色々やっていただきたいことが…」
A「分かりました。今すぐ用意できるものは今日中にお渡しできますが、今日は土曜日なので」
山下「分かってます。お辛いと思いますが…」
A「大丈夫です。では、失礼します」
そう言うと私は、頭を下げて急いで出た
早くあの部屋から離れたい
その気持ちがより一層足を速める
翔「おい、待てよ！」
後ろから櫻井さんの声が聞こえたため振り返ると膝に手を置き、肩で息をしている彼がいた
翔「あんた、何が必要か聞かなくてよかったのかよ」
A「あ…」
翔「だろうと思ったよ。代わりに聞いといたから、これ持っとけよ」
そう言い渡されたのは、必要な書類が事細かに書かれた紙
やっぱり、彼の言った通りだ
家族は私しかいないんだから、本当は私がしっかりしないといけないのに…
A「…ありがとうございます」
翔「それよりも、さっさと今日準備できるものを用意するぞ」
…え？
A「手伝ってくれるんですか？」
翔「…あんた、どんだけ俺が悪い奴だと思ってんの？」
A「だって」
翔「本当に、今のあんた見てられない。そんな奴を放っておけるほどの度胸は俺にはないわ」
そう言うと彼は「行くぞ」と私の手を掴み引っ張っていった…
それから、私達は私の実家や色んなところをはしごした
その中には葬儀場やお寺も含まれていて…
そういうの初めての私だったが、難しいことは彼が代わりに進めてくれて…でも、最終的な判断は私に任せてくれた
それに、私の地域では一部を除いて同じ集落の人が葬式と通夜に参加してくれるから、葬式が終わった後食事をするところを用意するために、
日程にあったところを急いで調べて、ちょうどいい店に何とか予約することができたし…
あ、もちろん同じ集落の方への連絡をしてからだけどね？
私達は、それを気づいたら空が真っ暗になるまで続けた
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うめパンダ(プロフ) - もちこさん» ありがとうございます！そう言っていただけるなんて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします(*´ー｀*) (2020年6月4日 23時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ - 皆が段々と惹かれていく感じが好きです！応援してます！！ (2020年6月4日 20時) (レス) id: e755f3dd42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2020年5月20日 11時
