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…って言っても、実際私が何か言い返したとしても
彼が言った通り、山下さんの話を最後まで聞けなかった自分が冷静に警察の話を聞けるとは思えない
それに、私の代わりに電話に出てくれた櫻井さんなら
もし、私が使い物にならなくても大人の方達と話をしてくれるだろう
…早くお父さんとお母さんにも会いたいしね
そう考えた私は、自分のモヤモヤの気持ちを心の奥底に追いやって
彼に一緒に行ってくれるよう頼んだ
電車やバスに揺られて約3時間
私達は〇〇病院に着いた
まず、受け付けに行こうということで病院の中に入る
受け付けはちょうど空いており、私の名前を告げるとすぐに対応され、奥の方から山下さんが現れた
すると、お待たせしましたと言うとすぐに案内された
しばらく歩くと、暗くて嫌な空気が流れるエリアに入った
思わず足がすくんでしまう
山下「中に警察の方が既にいらっしゃいますので、入りましょう」
A「…この中に私の父と母はいるんですね」
翔「…みたいだな」
案内されたのは“霊安室”
よく、ドラマとかで見たことがあるけど
当時はまさか、こんなに早くこの部屋に入るなんて考えもしなかった
翔「じゃあ、入るぞ」
A「はい」
私が返事をすると、彼は私の代わりにドアをノックしてくれた
すると、中から返事が聞こえたため私達は部屋の中に入った
入ってみると、ドラマとかで見たような部屋の真ん中にベッドが2つあり、
遺族への配慮なのだろう。2つのベッドにのっているものが見えないよう上から下まで白い布でおおわれている
その近くには警察の方が2人おり、私達に気がつくと近づいてきた
「失礼ですが、佐藤Aさんでしょうか？」
A「そうです」
「私達は〇●警察の者です。本日はわざわざありがとうございます」
A「いえ…」
私がそう返事すると、目の前の警察の人達はちらっと横にいた櫻井さんに視線を移した
A「あ、彼は私が大家を勤めるシェアハウスの住人です」
翔「住人の櫻井です。今回は、シェアハウスの住人代表として彼女に同行してきました」
私達がそう説明すると、こんなガキが大家？という目で物珍しそうに見られた
まぁ、その反応が正しいよね？
翔「それで、彼女の両親は」
「えぇ、見ての通りここに眠っています」
A「本人かどうか確認してもいいですか？」
私がそう言うと、後ろにいた山下さんが無言で上の方の布をゆっくりめくった
…それは、紛れもなく私の両親だった
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うめパンダ(プロフ) - もちこさん» ありがとうございます！そう言っていただけるなんて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします(*´ー｀*) (2020年6月4日 23時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ - 皆が段々と惹かれていく感じが好きです！応援してます！！ (2020年6月4日 20時) (レス) id: e755f3dd42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2020年5月20日 11時
