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A「悟兄ちゃん、今って営業時間だよね？何でシャッター閉まってたの？」
店に入ってすぐ、私は悟兄ちゃんに理由を尋ねた
すると、彼は苦笑いしながら答えてくれた
悟「ほら、今学生さんは夏休みの時期でしょ？開店してからありがたいことに沢山来てくれちゃって…
この店の人気メニューがほとんど売れて、飲み物と2品ぐらいの料理しか残ってないんだ」
A「うわぁ、すごいね」
悟「でしょ？ちょっと前にSNSで話題になったのが影響しているみたい」
あぁ、そういえば…
私がやっている唯一のSNSにもあがってたかも
確か…
A「“田舎のレトロなカフェで働くイケメン料理人”…だっけ？」
悟「そうそう！僕個人じゃなくて、
食事やここの店の雰囲気を楽しんで欲しいのに」
A「ふふ」
悟「笑い事じゃないよ！あ、ちょっとこれ、冷蔵庫に入れてくるね」
自分が持っていた買い物袋の存在を思い出した彼は、
慌てて店の裏に入る
…と思ったけど、他に何かを思い出したのか顔だけ覗かせて私達を見た
悟「この後、予定大丈夫？」
A「ま、まぁ…遅くならなければ」
悟「外暑かったでしょ
飲み物奢るから飲んでいって？」
A「い、いいよ！入れてもらっちゃったのは私達だし…」
悟「それは僕が勝手に決めたことだよ？」
A「でも…」
悟「僕がAと…Aと一緒に手を繋いでいる彼と一緒に話したいという理由じゃダメかな？」
あ、そういえばずっと繋いだままだったかも
ちらっと潤を見ると、不安そうに私を見て
繋いでいる手にギュッと力が入った
悟「…まぁ、僕が飲み物持ってくるまでゆっくり考えててよ」
A「分かった」
悟「Aはオレンジフロートだよね？」
A「ふふ、よく分かってるね」
悟「何年の付き合いだと思っているの？
で、隣の彼は…アイスコーヒー？」
悟兄ちゃんが潤を見て話していたから、
心配になって潤の顔を見たら…いつのまにか変わっていた
私にAねぇと甘える彼ではなく、世間体を意識した年相応の彼に
それを見た瞬間、悔しかった
私の中で、コーヒーは大人の象徴みたいなもの
悟兄ちゃんは私より潤の方が歳上だと勘づいているみたいだから、
店員さんとしてそれを提案するのが普通だよ
でも、“今の”彼は違うよ
私は慌てて潤も私と同じものにしようとした
しかし、それよりも早く発したのは潤だった
潤「はい、お願いします」
A「潤！」
悟「了解、すぐ持ってくるね」
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うめパンダ(プロフ) - もちこさん» ありがとうございます！そう言っていただけるなんて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします(*´ー｀*) (2020年6月4日 23時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ - 皆が段々と惹かれていく感じが好きです！応援してます！！ (2020年6月4日 20時) (レス) id: e755f3dd42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2020年5月20日 11時
