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一通り出店を堪能した私達は、事前に待ち合わせ場所として決めていた
あの日潤と話した神社へと向かった
そこには案の定、あの日よりちょっと多い人達が祭りの風景をバックに写真を撮ったり、
石段に腰掛けて出店で買った食べ物を食べていた
雅紀「Aちゃん、あの2人どこにいるの？」
A「確か…」
あの日の記憶を頼りに、その場所まで向かうと
既に2人は来ていて、潤にいたっては焼きそばを食べ進めていた
智「あ、おかえり」
私達に気づいた大野さんは声をかけてくれた
すると、その言葉に反応した潤は私達の方に顔を向け、持っている焼きそばが落ちるんじゃないかと心配になるくらい手を振った
ここまできたら口に焼きそばを含んでいるのを忘れて話しそうな予感がしたから、
「食べてから話そう？」と一応釘を差し
口の中がなくなるのを待った
潤「Aねぇ、俺の隣座って？ね、いいでしょ？」
そう言い自分の左隣をパシパシと手で叩く彼
もちろん、断る理由がなかった私はあの日のように一人分だけ空けて隣に座った
すると、彼はその間を詰めるようにして私の横に当たり前のように座った
それに呆気に取られていると、今度は私の左隣彼に競うようにまーちゃんが座った
A「あの、お二人さん…近くありません？」
雅紀「…Aちゃんは俺達のこと嫌い？」
A「そういうことじゃなくて…こんなに近くで暑くないのかなって」
潤「俺は全然？マサは？」
雅紀「俺も！…Aちゃんは違うの？」
その声にハッとしてまーちゃんの顔を見ると
今にも泣きそうな表情で私のことを見ていて、
おそるおそる右隣の潤の顔も確認すると彼と同じ表情をしていた
もしかしたら、私に“試し行動”をとっているのかな…？
受けるべき愛情を充分にもらえなかった二人にとって
受け入れると言った私の一つ一つの発言や行動が不安なのかもしれない
これをやっても嫌われないか
これをやっている自分も含めて受け入れてくれるか
私がどんなに言葉で伝えたとしても、完全に彼等の不安を取り去るにはもっと長い年月をかけなければならない
だったら、まずその一歩として…
私は両側にいる彼等の手をそれぞれの手で握る
A「私も暑くないよ？」
不安になったら、私がいつでもぬくもりをあげるよ
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うめパンダ(プロフ) - もちこさん» ありがとうございます！そう言っていただけるなんて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします(*´ー｀*) (2020年6月4日 23時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ - 皆が段々と惹かれていく感じが好きです！応援してます！！ (2020年6月4日 20時) (レス) id: e755f3dd42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2020年5月20日 11時
