私、大家になります！～ARS～ (ページ8)

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櫻井さんに置いていかれてしまった私は、どうすればいいのか分からず
ただ立っていることしかできなかった

？3「とりあえず、そこに立っているのもあれだから客間に移動します…か？」

智くんと呼ばれていた方が気を使って提案してくれたので
断るのも申し訳ないのでお言葉に甘えることにした

久しぶりに入った客間は最後にここに来た日から全然変わっていなかった
この部屋の畳の匂いが結構私のお気に入りで、
ここでよく、悟兄ちゃんに勉強教えてもらったなー…

？「えっと…翔ちゃんがくるまでどうしよう…」
？2「どうしようって言われても…サト、どうしよう」
？3「翔くんはもう勝手に自己紹介しちゃってるんだから、おいら達もいいんじゃない？
その間に翔くんも帰ってくるでしょ」

？「じゃ、じゃあどういう順番でやる？」
？3「一番上のおいらから始めて年齢順にいく？その方が2人もやりやすいでしょ？」
？2「た、たしかに…」
？3「でしょ？ということで、大家さんいいですか？」

A「へ？！あ、はいどうぞ…」

びっくりした…まさか振られるとは思わなかった

智「おいらは、最年長の大野智って言います。休みの日はよく絵を描いたり近くの川で釣りをしてます。」

雅紀「えっと、俺は相葉雅紀です。
近くの保育園で保育士として働いています」

潤「松本潤です。
この家では料理担当をしています。
仕事は…ここの近くのコンビニとかスーパーのバイトを掛け持ちしています」

A「よ、よろしくお願いいたします…」

…どうしよう、終わってしまった。

雅紀「えっと、大家さんって何歳なんですか？」
A「え？」
潤「マサ、初対面でしかも女性に年齢聞くのは……」
雅紀「マズイかな…？あぁ、すみません、さっきの質問忘れてください！」
A「だ、大丈夫です！今年で22歳です…。」
雅紀「え？！じゃあ潤ちゃんと和よりも年下なの？！」

潤ちゃんというのはキャベツの方…もとい松本さんのことだよね？
さっきから何回か聞く“カズ”という方は今、櫻井さんが呼びにいっている人…

誰が誰のことを言っているか分かるように、頭に叩き込んでおかないと…

翔「あ、皆自己紹介終わっちゃった感じ？」
雅紀「ごめん！待ってた方がよかった？」
翔「大丈夫大丈夫！」

そう言い、ちらっと後ろを見る櫻井さん

翔「ほら和！最初なんだから挨拶しなさい！」

そう言うと櫻井さんは部屋から出て部屋の外にいたのであろうカズさんの腕を引っ張ってきた