私、大家になります！～ARS～ (ページ48)

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潤「あっという間に、俺は傷害罪の現行犯で駆けつけた警察官に逮捕されてそのまま少年院に送られた
俺が少年院にいる間、他の奴等は面会にくる家族とか来てたけど…俺のところには誰も来なかった

その時、気づいたよ

あぁ、俺はまた棄てられたんだって」

潤「だから、俺が少年院を出ることになっても親父とお袋は身元引き受け人として名乗り出ることはなかった。
そこからまた施設に逆戻りして18歳のギリギリまでいることになるんだけど…まぁ、荒れに荒れたね
タバコやお酒、喧嘩をやりまくって…
そうしたら、あいつらみたいないわゆる不良がどんどん俺の周りに集まってきて気づいた時には手遅れ。
高校を卒業してから、色々なバイトを真面目にしてきたんだけどその度に
さっきみたいに昔のことを脅されて、何度もクビになった」

酷い…

A「なぜ、彼等がそんなことを…」
潤「俺が真面目に働いてんのが面白くないんだとさ。
学生の時は同じ悪さをした仲間なのにって…」
A「それだけで…」
潤「本当、笑えるよな。」
A「彼等はその…松本さんが少年院に入っていたことを知ってるんですか？」
潤「…あぁ。いつだったかは忘れたけど…俺のことを知って欲しいっていう意味で打ち明けたことがあった。
その時は、大人は酷いよな、俺達はお前の味方だって同調してくれたからこいつらなら裏切られる心配はないって安心してたんだけどな…
まさか、その過去が10年以上経っても俺の足枷になるとは思わなかったわ」

まぁ、自業自得なんだけどと笑う彼
その表情は「後悔」の2文字を表していた

A「うちの祖父とはどのような経緯で知り合ったんですか？」

聞いてる感じ、じいちゃんに会うきっかけがピンとこない

潤「…お前、あのシェアハウスが本当に都会にあるような住人同士が触れ合うものだと思っているのか？」
A「…え、違うんですか？」
潤「…本当にじいちゃんに何も聞いてないんだな」

呆れともとれるため息
…それが何か関係あるの？

潤「あのシェアハウスはただのシェアハウスじゃない…簡単に言えばシェルターみたいなもんだよ」
A「え？」

シェルター…？